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【特集】「個」に着目した人事戦略 ―― 組織力強化を実現する「タレントマネジメント」とは?

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【特集記事】 株式会社イー・コミュニケーションズ インタビュー

目指せ!世界標準の人材マネジメント
~あなたの組織の人材情報、本当に活用できていますか?~

日本企業では、『グローバル化』という言葉が独り歩きしていると言っても過言ではありません。グローバル化に対応するための具体的な施策が、ほとんど打てていないのが現状です。語学の習得を徐々に取り組み始めている企業も増えてきましたが、まだビジネスレベルでの習得に至っていない企業が多いのではないでしょうか。また、社員の働き方の多様化による、ダイバーシティの問題などもあるため、人事部門の方々は頭が痛いのではないでしょうか。そこで今回は、人材マネジメントのあり方を今までの日本式から世界標準へと転換するためにはどうすればいいのかについて、イー・コミュニケーションズの佐藤社長にうかがいました。
佐藤 信也氏
プロフィール
株式会社イー・コミュニケーションズ 代表取締役社長
佐藤 信也(さとう しんや)
早稲田大学商学部卒業後、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)に入社。 2000年、「人が本来的に持つ計り知れない可能性を磨き、具現化することで企業の成長・発展を支援する」を旗印に、人材育成・教育関連システムの開発~運用を提供する株式会社イー・コミュニケーションズを設立。

―― 企業が人材情報を管理する上で、これまで共有できていなかったのは、どういう部分でしょうか。また、そのために発生していた問題などは何かありますか。

現在、多くの企業がM&Aやグローバル化を加速させていますが、人材の基本情報の一元管理ができていないところがほとんどです。日本国内を見ても、グループ会社の人材情報までは管理対象にしていない企業が多い。特に共有できていないのは、職務経験・パフォーマンス・保有スキル・志向性・特性情報などです。各社員の情報を一番把握しているのは直属の上司ですが、その情報は人事部と共有されず、インフォーマル情報として埋もれているのが実情です。

最近では、スキルマップの作成や、コンピテンシー評価の導入などで、スキルの可視化を図っている会社もあります。しかし、日本国内もしくは本社のみでの展開に留まっているのが現状です。また、人材管理と育成管理が別組織で運用されており、連携が取れていないという問題もあります。

さらに、人事が機能ごとに施策を検討して実施しているため、現場と経営管理との間に意識の差が生じ、ロイヤリティの低下を招いている企業も散見されます。国境を越えた人材の適正配置や後継者候補の確保ができず、企業競争力の低下ももたらしています。

また、日本企業はグローバルでの採用、育成、評価、処遇に関して、欧米のみならず、アジア諸国と比較しても遅れをとっています。優秀な人材の確保も難しく、育成したものの成長すると他の企業へと移ってしまうといった状況もあります。

―― そのような問題を解決するために、日本企業はどうすればいいのでしょうか。また、グローバル化に対応していく上で、人材情報を共有する有効な手段とは何でしょうか。

最近は、欧米を中心に広まっている「タレントマネジメント」の考え方を導入する日本企業が増えています。日本独自の人材管理では、グローバルで勝ち残るのは非常に難しくなっていて、世界標準の人材マネジメントへの転換が急務となっているからです。

タレントマネジメントの導入を検討する際は、まず人材情報を可視化し、人事部や経営層による管理だけではなく、全社レベルで情報を共有・活用していくことが重要です。実際、日本の多くの企業では現在、グローバル人材データベースの構築に取り掛かっています。なお、現場を巻き込んで人材情報を共有する際には、複数のデータベースで行うのではなく、一つのデータベース内で統合した情報を必要に応じて組み合わせることが成功のポイントです。

また、グローバルでの活用を視野に入れた場合、複数言語への対応やグローバルネットワークの確保などを前提としたデータベースが必要になります。

人材情報を活用することで、組織力の向上に繋がらなければ意味がありません。組織力を向上させるためには、社員がそれぞれ自己のスキルを正確に捉え、組織の方向性に沿ったあるべき人材像・目指すべき姿に向けたスキル向上が欠かせません。「企業は人なり」と言われているように、「人材の総合力」が「企業力」であるからです。

各階層における後継者を計画的に育成することは、継続的な成長の礎となります。現在、経営幹部・次世代リーダー候補者の育成に力を入れている企業が増えていますが、人事部や経営層だけでなく、現場でも人材育成のプロセスを可視化することが重要です。社員のロイヤリティやモチベーションの向上へと繋がり、企業競争力を持続し続けていくひとつのファクターとなるからです。

『成功する人材像定義のプロセス』とは

―― それでは、貴社はどのようなソリューションを提供されているのでしょうか。

ここまでお話してきた、グローバル人材情報の共有や社員の育成、配置を包括的に行うシステムが、Cornerstone OnDemandです。人が本来的に持つ計り知れない可能性を磨き、具現化することで企業の成長・発展の支援をトータルに実現するイー・コミュニケーションズのナレッジをこのシステムと融合することで、グローバル化の波にのまれず、全世界の拠点が一丸となって突き進むことのできる組織作りをお手伝いしていきたいと考えています。

グローバル人材育成に「会話力」が身につく英語学習教材 『DynEd』


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教育分野に、私どもが持つ高度なITテクノロジーとヒューマンウエアをはじめとする全経営資源をフォーカスし、「人財力」を追求し続けております。
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開催日時:2012/01/26(木) 17:00 ~ 19:00(受付16:30~)
会場:株式会社イー・コミュニケーションズ セミナールーム
グローバル人材育成に「会話力」が身につく英語学習教材 『DynEd』
DynEdのeラーニングは、語学力を効率よく身につけるに設計されています。学習を始めるに当たっては、プレースメントテストで学習前の能力値測定と適切な開始の判定を受けます。プレースメントテスト終了後は、受講生のレベルにあったコースが自動開始しますが、その後の学習状況に応じて学習内容の難易度を自動調整するアダプティブ・シャッフラーテクノロジーが、常に最適な学習内容を提供します。

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