人の仕事を手伝うことがチームに与える影響

仕事が忙しくて、猫の手も借りたい!

 

人の仕事を手伝っているヒマがあったら、自分の仕事を終わらせたい。

仕事だけでなく、育児も家事もしないといけないのに!

 

そんな風に感じている女性は、多いのではないでしょうか?

 

ですから、「人の仕事を手伝うといい」と言われても、そんな余裕はないと感じるかもしれません。

 

でも実は、「人の仕事を手伝う=チームのために働くこと」で、あなた自身の負担が軽くなるのです。

 

今回は、仕事の分担に関する心理学をお伝えします。

 

 

・親切にされるとお返しをしたくなる「返報性」の心理

 

他者から好意を示されると、好意を返したくなると心理学ではいわれています。

これを、「好意の返報性(互恵性)」といいます。

 

つまり、仕事が忙しくて大変そうにしている人を手伝えば、相手もあなたの仕事を手伝ってくれるということです。

 

反対に、同じチームの人が困っているときに知らないフリをすると、「あのとき、手伝ってくれなかったから」と、あなたが同じ状況になったときに助けてくれないということも。

 

ただし、手伝ってばかりで負担が大きくなり過ぎる場合は、チーム全体で話し合いをして、仕事の分担を見直すといいでしょう。

 

 

・部下にあえて「手伝わせる」ことで得られる効果

 

あまり成績が良くなく、自分に自信が持てない部下がいたら、あえて仕事を手伝わせるのもいいですよ。

 

心理学者のマズローが唱えた「五段階欲求説」では、「承認欲求」がもっとも強いといわれています。これは、人から認められたいという欲求です。

 

部下があなたから任された仕事をすることで、その人はあなたや同じチームの人から感謝されます。

すると、「認められた」と感じて、自信が持てるようになります。

 

さらにその人の承認欲求を満たすためには、どんなところが良かったのか具体的に褒めるといいですね。その人の強みを見つけるためにも、いろんな種類の仕事を頼むのがおすすめです。

 

承認欲求が十分に満たされると、「人のために仕事をしたい」と自分から行動を起こすようになります。

 

すると、その人に手伝ってもらった人がお返しをするというように、チーム全体が助け合うようになるのです。

 

 

手伝うときも、手伝ってもらうときも、「できる範囲で」というのがポイントです。

まずは、小さなサポートから始めてみるのはいかがでしょうか?

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自身の経験として、マッサージ店補経営、IT事業を経て、働き方改革のコンサルティング事業を始めている。
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服部 裕樹(ハットリ ヒロキ) ブラックスミス 代表

服部 裕樹
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