会社とメンバーの思いを繋ぎ、チーム成果を高めるリーダーの役割

今回は、
「会社とメンバーの思いをつなぎ、
チーム成果を高めるリーダーの役割」

について一緒に考えていきたいと思います。

 

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■メンバーのモチベーションアップを考える
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リーダーの重要な役割の1つは、
メンバーがやりがいを持って力を発揮できる
風土・環境を創ることだと考えています。

なぜなら、会社・組織は【人】が動かしているため、
そこで働いている人たちのパフォーマンスが
会社・組織のパフォーマンスに直結します。

人のパフォーマンスの1つの式について
ご存知の方も多いかと思います。

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パフォーマンス=能力×モチベーション
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能力は長期的に身につくものですが、
モチベーションは本人の捉え方次第で
短期的にアップすることもあります。

このため、メンバーがやりがいを
見出せるような関わりをリーダーが行うことは、
パフォーマンスアップにつながると
言えるかと考えています。

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■【事例】会社とメンバーの思いをつないで成果最大化
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DE&I推進プロジェクトをサポートして5年目となる
ある技術系企業様で、各部門のリーダーが中心となり
社員のモチベーションアップ施策を実施したところ、
全部門が、成果最大化につながった取り組みを
ご紹介したいと思います。


まず、各部門のリーダーが

・会社のビジョン
・チームのビジョン
・個人のビジョン

この3つのビジョンをつなぐ、という取り組みを
行いました。

普段から直接関わっているチームメンバーとはいえ、
ひとりひとりのキャリアビジョンを詳細に設定する
取り組みは、リーダーにとっても初めての取り組みでした。

まず、1on1ミーティングを通して、
メンバーのやりたいこと・将来の希望、
そしてどんな時にモチベーションアップに
つながっているのかを見極めるところからスタート。

その後、会社のビジョンを踏まえた
「チームに求められていること」
を踏まえて、メンバーの希望と少しでも
重なる部分を見出し、その意義をリーダーから
メンバーへ丁寧に伝え続けてもらいました。

その結果、メンバーひとりひとりの
モチベーションアップにつながり、
自発的に “マイ生産性向上運動” が発足し、
各部門の成果最大化につながったのでした。

 

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■会社と人を “つなぐ” のがリーダーの役割
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人はひとりひとり違うので、
やりたいことの源泉も、
当たり前にそれぞれ異なるものです。

会社・組織において、常に自分のやりがいが
持てる仕事に携われるかといったら
そうではないかもしれません。

だからこそ、会社のビジョンを元に、
チームに会社が求めるビジョン・人材像を明確化し、
チームメンバーひとりひとりの “やりがい” 
“理想の姿” とつなげることが
モチベーション維持に欠かせないと思っています。

リーダー的な立場の方、人事担当の方は、
会社の思いとメンバーの思いを “つなぐ” ことで、
持続的な成長を遂げる会社・組織への変革を
促し続けていただきたいと願っています。

その取り組みが、社員が自ら仕事に対する
やりがいを見出し、自分を成長させ、
自分の力を最大限発揮していこうという意欲を
醸成することにつながると私は信じています。

  • 経営戦略・経営管理
  • モチベーション・組織活性化
  • キャリア開発
  • リーダーシップ
  • マネジメント

◆技術の現場に“変革の起点”を。
3年で“生え抜き女性役員”を持続的に生み出す仕組みを創る

元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

細木聡子
対応エリア 全国
所在地 千代田区

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