研修会社との付き合い方

「これだけは、やってはいけない!」という、研修会社や研修講師との付き合い方についてお伝えしようと思います。
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■パートナーとして見る
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結論からお伝えすると、研修会社や講師をパートナーとして考えなければ
うまくいかないということです。
業者として扱われていることは相手に敏感に伝わるものです。
私もNTT時代はそこに気づかず協力会社のみなさんとのやりとりで
大失敗しかけたことがありましたし、もしかすると他にも気づかぬうちに横柄な態度をとったこともあったかもしれません。
しかし、「お互い、パートナーである」ということに気づいた途端、仕事がスムーズに動き、生産性がアップして想定を超える成果も出せるようになったのです。
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■業者扱いの代表例
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依頼する会社、依頼される研修会社、そして講師という三者間で、
「最良のものを作り上げていく」
という気概があれば、成果は必ず変わります。
例えば、講師が業者扱いされていると感じれば、もうこの企業とのお付き合いは難しいから、言われた通りにやっておこう、と気持ち半分になりかねません。
業者扱いの代表例は、
・書籍を渡して「この内容の研修をやってください」
・何度も講師を呼びつける
・コンテンツの内容や言い回しを制限する
など。
外部研修など、外の力を活用するということは、
・視野を広げる
・外部の成功事例を取り込んで刺激を与える
この2点の目的が根底にあるかと思います。
代表例に挙げたようなことが重なると、目的から離れてしまい、研修費用も時間も
無駄になりかねません。
私がこんな場面に出くわした時には、
「何の目的でこの研修をするのですか?」
と具体的に研修を通してどうしたいのかを再確認するよう促したり、場合によっては
ご依頼をお断りすることもあります。
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■社員も部下も「パートナー」
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私が人事育成担当だった当時には、無名な講師でも、ベンチャー研修企業であったとしても、コンテンツが社内に良い刺激を与えてくれると判断したものは、採用していましたし、必ず「パートナーである」という認識で関係構築をしてきました。
パートナーとして研修会社の営業の方や講師の方を見るためには、
・信頼と信用
これが重要だと思います。
これは、研修会社や講師だけに限ったことではなく社員や部下に対しても同じことではないでしょうか。
相手はできると信じて、関わっていくことでお互いに信頼関係を構築していくプロセスが
必要だと思っています。
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先日、主催する塾の説明会へお越しいただいたのは、新潟と名古屋という、
遠方よりお越しいただいた企業様でした。
大変熱心に学んでおられる姿に感銘を受けた次第です。
こんな風に人事担当者や経営者の方が本気になることがまずは成果を出す第一歩だと思います。
本気で取り組む姿を拝見しながら、きっと、これからいい取り組みに
つながっていくだろうと確信しています。
このコラムを書いたプロフェッショナル

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。
得意分野 | 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 千代田区 |
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