デザイン思考は何故今の時代に不可欠なのか?
業種の枠組みを超えてデザイン思考がさまざまな企業で創造的課題解決の手法として注目されるようになってきています。
もともとはエンジニアリング(工学)のデザイナーが使用していたデザインのステップを商品や空間デザインに適用したことがデザイン思考の始まりでした。ユーザーのニーズを分析し、創造的な解決法でニーズを満たし、課題解決をする。それがデザイン思考の特徴です。
では、何故これからの時代にデザイン思考は不可欠であると言えるのでしょうか。
VUCA時代と呼ばれる昨今、その頭文字の通り、まさに揮発性が高く(volatile)、不確実で(uncertain)、複雑で(complex)、曖昧な(ambiguous)、予測不可能な時代です。それまで通用していたビジネスモデルが技術革新や消費者心理の変化により突如通用しなくなる、ということも十分あり得ます。
そんな予測不可能な環境下だからこそ、デザイン思考の創造的課題解決力が求められるのです。
デザイン思考ではユーザー(人々)のニーズを観察し、潜在的なニーズを探します。人々が自分でも気付いていないニーズにこそ新たな市場を開拓し、画期的なイノベーションに繋がる可能性を秘められているからです。
今でこそ当たり前の存在になった携帯電話も、かつて人々が潜在的に「いつでもどこにいても連絡が取り合える手段が欲しい」と渇望していた(がその解決法が存在しなかった)時代がありました。ただ、半導体やマイクロチップを小型化する技術が飛躍的に発展した現在、人々の潜在的なニーズは全て満たされるようになっているでしょうか。逆に便利になりすぎたことにより満たされなくなってしまったニーズが多く生まれているとは言えないでしょうか。
テキストメッセージや写真をアップロードして、周りの「いいね」の数が自身の価値を決める、という風潮はテクノロジーを一種の圧迫感のある脅威へと変えます。そこで潜在的なニーズをなんとかして満たそうとしている人がいたら、多くのユーザーは強い安心感とともに大きな共感を感じることでしょう。「そうそう、それ何とかして解決したいと思ってたんだよ!」そんな共感をより多く得ることで創造的な課題解決策は新しい手法としての市民権を得ます。
効率的な情報処理を得意とするコンピュータは人々の行動をパターン化、分類し、データに変換します。IoTが広まり、データとして処理されることが日常化してしまっている今こそ、「あなたの潜在的ニーズを満たすために、こんな解決策を考えてみました」というアプローチが強く心に響くのではないでしょうか。
予測不可能な時代だからこそ求められる共感力。デザイン思考の最初のステップは共感から始まります。デザイン思考は新しい時代を切り拓く第一歩とも言えます。あなたも是非取り組んでみてください!
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横山 悠規(ヨコヤマ ユウキ) 株式会社ヒューマン・ブレーン 国際事業部 法人研修Gリーダー
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