質問力(問いを作る力)を高めるポイント
今回は、「質問力(問いを作る力)」を高めるポイントについて考えていきます。
「質問力」とは、分からないことを明らかにするために具体的な問いを作る力です。
適切な問いを作ることが、価値のある答えにつながります。
質問力が重要になる背景
いま、質問力の必要性が高まっています。
これまでは、答えを作る力(問題解決力)が重要でしたが、
これからは質問力(問いを作る力)だ!そんな意見も聞くようになりました。
今やAIを使えばすぐに答えを教えてくれます。
何か困っていることがあれば、Google検索やAIを活用することで、何かしら回答を得ることはできます。
その精度が劇的に高まったため、質問(問い)さえ作れば、簡単に答えを作ることができる時代になりました。
しかし、AIは何を質問をすればよいかは教えてはくれません。
問いを作るのは人間自身となります。
・自分らしいキャリアを築くためには?
・ビジネスで成功するのは?
・お客様に喜んでもらうためには?
・社会に貢献するには?
今後、問いを作る力は誰しもが持つべき必須スキルと言えます。
質問力の質を上げる
では、質問力を高めるためにはどうしたらよいでしょうか?
まず質問力にもレベルがあるということを理解する必要があります。
質問力初級・・・とにかく沢山の質問ができる!
質問は分からないことを明らかにするための行為です。
その第一歩が、沢山の質問を作ることです。
・あれが気になる
・他にも気になることがある
・あ、他にも・・・・
大人になると質問することに少し遠慮がちになりますが、その必要は全くありません。
聞きたいことを聞かなくなってしまうと、物事を理解することが難しくなってしまいます。
とにかく沢山の質問をしましょう!
ただし、あれもこれも質問をしても、結局、次の行動につなげることができるかが分かりません。
そこで、質問の質を上げる必要があります。
質問力中級・・・物事の構造を意識して質問ができる
目の前にある事象を構造として理解した上で、質問を作ります。
構造として理解するとは、物事を1枚の図として把握することです。
問題はなぜ起きるのかを1枚の図として理解した上で質問つくることで、質問の位置づけが明確になります。
・この部分は、実際どうなっているのだろうか?
・ここの要素は、つながっているのだろうか?
・ここの空白には、他の要素があるのではないか?
物事の構造を意識して質問を作ることで、全体感を持ちながら思考を進めることが出来ます。
ただし、この質問を続けたとしても、結局、何が課題なのか明らかになるとは限りません。
色々なことは分かったけど、結局どうしようか?!
そんなことが起きてしまうかもしれません。
質問力上級・・・課題を明らかにするための質問ができる
課題を明らかにするためには何を知らなければいけないのか質問を作ります。
いまケリをつけたいことは何か?
ケリをつけるためには、何を知らなければならないのか。
目的から逆算して質問を作ります。これが上級です。
このやり方であれば、確実に次の行動につなげることができます。
このケリをつけたい質問は、「イシュー」と呼ばれます。
そして、イシューを明らかにするために知りたいことを「サブイシュー」と呼びます。
・何がイシューなのか?
・イシューに答えるためのサブイシューは何か?
イシュー、サブイシューを作ることで、
仕事の生産性を劇的に上げることが出来ます。
ただし、上級編を実践する上で注意するべきポイントがあります。
それは、イシューを考えるためには、ある程度、その分野に対する知識が必要であるということです。
初めての業界のお仕事をする際に、いきなりイシューは出てきません。
知識があるからこそ、質問の上級編が実現できるのです。
ここまで、質問力 初級・中級・上級について整理しました。
トレーニングを通じて質問力を上げることが出来ます。
お読みいただきありがとうございました。
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