DX化に抵抗する社員が多い!最初に行うべきことは?
インターネット・アカデミーでは、多くの企業様のIT教育・デジタル人材育成の支援を行っていますが、「ITについての知見がないので、何から学んだらいいかわからない」「DX化しろと言われても、それ以前の段階で困っている」というご相談をよくいただきます。また、時には「DXを進めたいけど、抵抗勢力が多くて進まない」という声も耳にします。
今回のコラムでは、DX化への抵抗勢力が多い場合に、最初に行うべきことについて触れたいと思います。
なぜDX化への抵抗勢力が生まれるのか?
DX化の抵抗勢力となるのは、役員や管理職などの方のケースもあれば、現場の社員の方々が反発しているというケースもありますが、どちらの場合であっても、DX化のプロジェクトが頓挫したり、強引に進めても現場で受け入れられずに失敗に終わってしまいます。
DXへの抵抗感を持っている方は、ITへの苦手意識や、DXを進めることによってどうなるのかイメージがついていないケースが多いです。
- IT用語やデジタルツールに苦手意識を持っており、新しいツールの導入や業務フローを変更することに対して漠然とした不安を抱えている。
- 現状のアナログベースの業務の進め方に熟達しており、ITツールなどの導入によって新たに覚えなければならないことが増え、逆に業務効率が落ちると感じている。
- DXによって具体的に自分たちの業務がどのように変化するのかイメージがわかない。もしくはメリットが感じられない。
- システム改修、ツール導入、社内プロジェクトにおける人件費など、膨大なコストが発生するのではないかと感じている。
そのため、まずはこうした苦手意識や不安感を取り除くための取り組みが必要です。
何から始めるべきか?
DXに抵抗している方が多い場合は、DX化への不安や懸念を解消することから始めると良いと思います。たとえば、インターネット・アカデミーで行っているITリテラシー研修などでは、以下のような内容からはじめると、抵抗感が払しょくしやすいように思います。
- 今さら聞けないと思われているような、PC操作やIT用語、それらのしくみについて基本から学習する。
→ITに対する漠然とした苦手意識が薄まる。 - 効率的にPCやツールを操作するテクニックを学び、実際に操作しながら慣れることで業務効率化ができることを体感していただく。
→ITを活用すると自分の業務も効率化できるということがわかる。 - 受講される方々の業界や職種におけるDXによる業務改善の事例や、ビジネスの成功事例を学ぶ。
→自社でDX推進するうえでのメリットや方針がイメージできるようになる。
プログラミングやデジタルマーケティングなどの専門技術を学ぶのではなく、あくまでITに慣れる、DXのメリットを感じる、という点が重要です。いきなりて専門的な内容を取り扱ってしまうと、苦手意識が増長されてしまいますので注意が必要です。
また、DX化によるコスト増加を懸念されている方も、身近な業務改善の事例や代表的なツールなどを知ることで「低コストでもできることが多い」とイメージを持っていただけるケースも多いです。
インターネット・アカデミーでは、こうしたお悩みについてのご相談も承っています。また、これらのITリテラシーやDXリテラシーの教育でも、厚生労働省の人材開発支援助成金を活用することもできますので、お気軽にご相談ください。
- 資格取得
- 情報システム・IT関連
幅広い分野のIT知識をもつ講師
大手企業研修をはじめ、神奈川工科大学での講演など産学連携活動にも従事。さまざまな企業や業界団体と共同でIT人材を育成するIT分野のゼネラリスト。ECHONET2.0技術セミナーWGの委員。
有村 克己(アリムラカツミ) インターネット・アカデミー株式会社 講師
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 新宿区 |
このプロフェッショナルのコラム(テーマ)
このプロフェッショナルの関連情報
- お役立ちツール
- 助成金活用・公的融資
- 新入社員研修
- 中堅社員研修
デジタル人材育成に使える助成金制度
- 導入事例
- 新入社員研修
- 中堅社員研修
- 管理職研修