G研報告第136回パート2
皆さんは、「異文化コミュニケーション研修」というと、何を思い浮かべるだろうか?
異文化コミュニケーションという分野は、古くからの学問で、様々な流派がある。
私が長年、感じていた違和感というのが
「異文化コミュニケーションの知識がなかなか実践と結びつかない」ということだ。
知識としてわかってはいても、いざ実践の場で使おうとなると、なかなか効果を感じるのが難しい分野でもある。
そんな中、Ross Moore Fay講師は私の長年の疑問を解消してくれた。
彼は、異文化の知識に裏打ちされた実務的なビジネススキルのトランスファーも可能な講師だ。
例えば、プレゼンテーション研修と言っても、オーディエンス分析をしないまま、
プレゼンテーションを行っても効果が半減してしまう。
Rossの場合は、オーディエンスがどのようなCulture(s)を持っているのか、
そこに対して効果的に訴えるスキルを学ぶことができる。
Rossが重要視するのは、Cultural Intelligenceだ。
グローバル化が進み、自分の想定外のことが多く起きる現在では、
自分の想定範囲内をどんどん広げていき、フレキシブルに対応することが重要だ。
イギリスに生まれ育ったものの、何とも言えない「違和感」を感じ続け、それを言語化しよう、違和感を理解しよう、という絶え間ない試みの中から彼の異文化への深い洞察が生まれている。
「フレキシブルに対応」は言うは易し、行うは難しの典型だ。
ただ、Cultural Intelligenceを高め、相手をより深く理解することで、より双方のシナジーを高めることができる。
それが出来るようになることが、今後のグローバルリーダーに必要な力だろう。
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「グローバル&自立型人材育成」をミッションとし、プログラムの企画・開発・コーディネートを手掛け、講師としても活躍!
海外のトップビジネススクール(HBS・LBS・IMD等)、国内外のトップトレーナー(HRDコンサルタント、コミュニケーション・異文化・語学スペシャリスト等)との協働で、400社以上の企業向け人材育成に携わっている。
福田 聡子(フクダ サトコ) グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 代表取締役社長
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