仕事の進め方をシンプルにする重要性
大陸諸国家と海で隔てられた日本は、大陸文化の影響を受けつつも、島国として独自の文化を発展させました。文字通りの島国として国家として成立している日本は、一般に高コンテクスト文化の代名詞の国とされ、察することが尊ばれる独自の文化を育んできました。このことは企業内においても同様で、社風という暗黙知、つまりはメタファーが支配しているのが日本企業の一般的姿です。
国内市場の縮小で変化を迫られる日本企業
もちろん、こうした古き良き風土が維持できる外部環境が存在し続けるのであれば、もちろん改革は必要ないかもしれませんが、少子高齢化が急速に進み、国内市場が急速に縮小する日本では、今後、海外市場展開を意識した取り組みが急務なのは言うまでもありません。
国籍によりギャップが大きい仕事の進め方
現在、将来の現地幹部を期待される中国人やアジア人か日本本社で勤務することも日常的な光景になりつつあるかと思いますが、今、そうした企業で大きな問題となっているのが、仕事の進め方に関する問題です。例えば、報告・連絡・相談に対する意識の違い等はその代表で、このような問題を解決しなければ、常に同様の問題を社内のあらゆるセクションで抱えることになります。
組織からメタファーを排除し単純化することの重要性
国際化の第一歩は、まず根回し等のメタファーを排除し、仕事の進め方を単純化することです。もちろん、いきなりグローバル・プラットフォーム的な上部概念へ移行できる企業もあるかと思いますが、現状、多くの企業では、独自のメタファーが支配しているのが一般的で、まず、日本標準へシンプル化させるのが現実的です。
会社の作法で基本を再確認
会社の作法とは、創業以来これまで20年にわたり、多くの企業で研修に携わってきた当社の集大成です。別の言い方をすれば、会社の作法とは日本標準モデルだということです。
日本のスタンダードを理解する重要性
もちろん、企業によっては会社の作法と日常の仕事の進め方にあまり差がない企業もある一方、逆に大きな隔たりがある企業も多いかと思いますが、この過程を省略して国際化を急いだ場合、海外の仕事の進め方と日本式との差異に気付けず、結果として冗長性のあるグローバル・プラットフォームを構築することができなくなる恐れがあります。
日本式からグローバル・プラットフォームへ
今後、あらゆる面でダイバーシティーが進む企業組織においては、こうした差異を理解した上で、日本式人事制度の上部概念とも言えるグローバル・プラットフォームを構築する必要があるということです。
続く・・・
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日本におけるビジネスマナー・CS研修の草分け
全国のシンクタンクを中心に、4000回以上の登壇を誇るビジネスマナー・CS対応教育の第一人者。現状を踏まえたカリキュラムが、課題解決・業績アップを望む多くの企業より絶大の支持を得る。関連書籍も40冊を超える。
古谷 治子(フルヤ ハルコ) マネジメントサポートグループ代表
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