日立ソリューションズの事例に学ぶ、
HRテクノロジーを活用した人事業務の効率化
- 小山 真一氏(株式会社日立ソリューションズ 人事総務本部 HRテック推進グループ 部長代理)
働き方改革が浸透し、ジョブ型マネジメントやエンゲージメント向上、EX(従業員体験)などへの関心が高まっている。そのような制度や施策を展開・推進している人事担当者自身が、残業に追われているケースは多い。日立ソリューションズでも、人事部門の残業時間縮減は課題であり、全社で働き方改革に取り組んできた。同社人事総務本部 HRテック推進グループ 部長代理の小山 真一氏が、業務効率化ツールやHRテクノロジーを積極的に導入することで、全社で月3500時間の残業削減に成功した事例を紹介した。
(こやま しんいち)2000年日立ソフトウェアエンジニアリング(現 日立ソリューションズ)に入社。インストラクタを経て2011年労政部で勤務管理、働き方改革の推進と共にHRテクノロジーを社内展開。2017年HRテック推進Gで人事業務効率化を推進。人事業務の他、SEや営業と共に企業の人事相談を受けITで支援する事業に携わる。
失敗を恐れずチャレンジしやすい風土
1970年に設立した日立ソリューションズは、日立製作所をはじめとする日立グループにおいて、デジタルシステム・サービスセクターの中核会社として位置づけられている。日立ソリューションズが提供する「リシテア」は、従業員が行う勤務管理や各種申請などの間接業務から、人事総務部門が行う人事給与管理までの人事関連業務をワンストップでサポートする人事総合ソリューション。業種を問わずにシステムを構築してきた知識・経験とAIやIoTなど最新の技術力を生かし、人事や会計などの基幹業務において変化に柔軟に対応できるソリューションを提供している。
日立ソリューションズは合併や再編を経て、現在は5000人が働いている。同社は人事部門内にHRテック推進グループを設置。ITを活用し、業務の見直し・廃止を実施している。HRテック推進グループで部長代理を務める小山氏は、日立共通システムや自社ソリューションの効果検証のほか、人事メンバーや幹部から課題を聞き取り、システム部門と調整しながらシステムの導入を支援している。
「人事部門の役員からは、『変化を楽しもう』『新しいことをやってみよう』『駄目だったらやめよう』とよく言われています。こういった後ろ盾があるため、失敗を恐れずチャレンジしやすい風土があります。働き方改革やコロナ対応、シニア雇用など世の中の変化に応じながら施策も展開してきました。その中で、足元では残業縮減やコミュニケーション施策など、時代に合った取り組みも行っています」
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[A]これからの時代に必要な「人材マネジメント」と「データ活用」とは? ――人事パーソンに求められる役割
[B-4]人的資本の情報開示 その先に待つこと ~取組みの課題と対策のポイント~
[B]日本企業にはなぜぶらさがり社員が多いのか? 〜キャリア自律が進まない理由とその処方箋
[D]人事に求められる「聴く力」 社員の声を引き出し、より良い組織をつくる
[E-2]【産業医・臨床心理士が解説!】コロナ禍で増える休職者を支援し、サステナブルな働き方を実現するポイント
[E]成長企業が実践している、従業員エクスペリエンスを向上させる組織づくりとは
[F-2]優秀なDX人材の雇用に不可欠な『報酬戦略』とは 国内市場報酬トレンドの最前線から紐解く
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