23,000名以上の適性検査結果傾向から見るパワハラ行為者にありがちな6タイプと上司教育のアプローチ
- 平井 俊宏氏(有限会社グローイング 代表取締役)

グローイング社は、管理職にパワハラリスクの気付きを与え、予防効果を発揮する「パワハラ振り返りシート」を開発。2万3000名の受検データからパワハラ行為者にありがちな6つの型(タイプ)を特定した。講演では同社の平井俊宏氏が、活用事例とともにパワハラ撲滅に向けた役員および管理職のパワハラ予防意識醸成の方策と上司教育のアプローチについて解説した。

(ひらい としひろ)「一体感のある組織づくりで組織と個人の成長に貢献する」がミッション。管理職教育用Web適性検査「パワハラ傾向振り返りシート」を共同開発。169社(33,000名*代理店実績含む。27,000名直販実績)が活用。検査結果からパワハラ行為者となるリスクに振り返りを促す自分理解研修や個別のフィードバックを役員・管理職層に実施する。
パワハラ行為を生んでしまう3つの無自覚
有限会社グローイングは、「一体感のある組織づくりで組織と個人の成長に貢献する」をミッションとして、2006年に事業をスタート。適性検査の開発・販売、企業研修、コンサルティング(経営・人事・採用)といったサービスを提供している。
主力商品である管理職教育用Web適性検査「パワハラ振り返りシート」は、管理職自身にパワーハラスメント(以下、パワハラ)のリスクがあるという気付きを与え、パワハラの予防効果を発揮する検査だ。3年の開発期間を経て、2017年9月にリリース。2018年4月より企業への本格導入がスタートし、これまで上場・上場関連企業を中心に169社、3万3000名の管理職が受検し、各社で管理職自らのあり方や働きかけの振り返りに成果が得られている。
まず平井氏は「54%」という数字を示して、「この数字は何か」と問いかけた。
「これは厚生労働省が行なったある調査をひもとくと、パワハラ行為者の54%が自分自身の行為に無自覚であったという数字です」

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