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徹底予防!パワハラ行為者の適性検査傾向と社内の全管理職を対象とする予防施策の実例

  • 中林 武士氏(大同生命保険株式会社 人事総務部 部付課長)
  • 平井 俊宏氏(有限会社グローイング 管理職教育用Web適性検査「パワハラ傾向振り返りシート」共同開発者)
特別講演 [B-4]2021.12.22 掲載
有限会社グローイング講演写真

2020年6月にパワーハラスメント(パワハラ)防止法が施行されたことに伴い、パワハラ防止に向けて組織体制や社内ルールを整備する企業が増えている。しかし、パワハラの行為者には無自覚のまま問題を起こしてしまっている人もいるため、なかなかその取り組みの成果が出ていないようだ。こうした課題をどうすれば解決できるのか。パワハラ行為者にそのリスクを自覚させて予防する「自分理解研修」と、パワハラ予備軍を事前に見つけ出しておいて再発を防止する「予兆管理」の有効性と実例が紹介された。

プロフィール
中林 武士氏(大同生命保険株式会社 人事総務部 部付課長)
中林 武士 プロフィール写真

(なかばやし たけし)1991年入社。給与報酬の支払業務など本社部門を多く経験。2018年に本社内に障がい者雇用のため専属部署「ACT」の設置、運営。2021年4月より人権・ハラスメント担当となり、現在、社内のハラスメントの窓口の相談対応や研修の企画運営などに従事。


平井 俊宏氏(有限会社グローイング 管理職教育用Web適性検査「パワハラ傾向振り返りシート」共同開発者)
平井 俊宏 プロフィール写真

(ひらい としひろ)「一体感のある組織づくりで組織と個人の成長に貢献する」がミッション。適性検査サービス開発に携わる他、年間3,000名以上の管理職に、適性検査結果を元に自己理解を促す研修や「自分自身のどんな特性がパワハラ行為として見受けられがちなのか」の振り返りを促す個別のフィードバックを役員・管理職層に実施する。


パワハラにもっと真剣に向き合うべき理由

グローイングは、「一体感のある組織づくりで組織と個人の成長に貢献する」をミッションに掲げる、創業15年目の企業だ。適性検査の開発・販売と研究、コンサルティングを事業の柱として展開している。代表的なサービスである管理職教育用Web適性検査「パワハラ傾向振り返りシート」は、3年の開発期間を経て、2017年9月にリリース。2018年4月より企業への本格導入をスタートさせた。現在では上場・上場関連企業を中心に、145社15,000名以上の管理職が受検するに至っている。

同社の代表取締役を務めているのが、平井俊宏氏だ。2010年に独立し、以降は行動価値検査「グローイング」の開発などを手掛けてきた。「パワハラ傾向振り返りシート」をリリース後は、企業への検査・研修提供のほか、検査結果に基づく某スポーツ競技のオリンピックコーチ陣へのコーチングにも携わるなど、精力的な活動を続けている。

講演の冒頭で、平井氏はパワハラの本質について語った。

「パワハラの本質の一つは関係性の質。相手の感じ方は変えられませんが、変えられるとすれば相手の反応です。自分のあり方、働きかけ方を変えて相手の反応を変化させる。その反応の変化の蓄積が例えば部下の方の行動変容やチームとしての意識変容といったものになる。適性検査の結果は、本人にとって周囲との関係性の質を高めていくために、自分のどこを軌道修正すべきかのヒントを提示するものと捉えてください。もう一つの本質はパワハラ行為者の54%は無自覚であること」

現在、職場でのいじめや嫌がらせが急増している。相談件数を見ても、うなぎ登りの状態だ。従来通りの集計方法で行くと、平成2年度は9万7553件。しかも、これは氷山の一角にすぎない。

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