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若手・中堅層の自律的キャリア開発
〜360度FBを活用した気づきと行動化、習慣化

  • 深井 幹雄氏(株式会社シーベース 代表取締役社長)
特別講演 [A-3]2021.12.22 掲載
株式会社シーベース講演写真

多様化する市場に対して、臨機応変にアイデアを形へと作り上げていける若手キャリア層の存在が注目されているが、育成はなかなか進んでいない。個々の行動変容を可視化できる360度フィードバックとコーチングの仕組みを使った自律的キャリア開発について、シーベースの深井幹雄氏が語った。

プロフィール
深井 幹雄氏(株式会社シーベース 代表取締役社長)
深井 幹雄 プロフィール写真

(ふかい よしお)1995年エン・ジャパン株式会社入社。新卒サイト、派遣サイト、エージェントサイトの事業部長を経て、2017年株式会社シーベースの代表取締役社長に就任。


市場の声から新しいモデルを作れるのは若手キャリア層

シーベースは組織開発、人材開発に関するHRのクラウドサービス「スマレビ」を提供している。2000年の設立以来、メーカー、商社、流通、金融サービス、IT、マスコミ、官公庁など、幅広い業界に対して1000社以上の導入実績を持つ。360度評価導入支援クラウドシステム、エンゲージメント・従業員満足度調査システム、HRクラウドサーベイシステムなど各種サービスのコンセプトとして掲げるのは「フィードバック&対話」だ。気づきを与え、対話を通して腹落ちを促し、改善アクションを行うといった循環するループの定着を重要視している。

各社によって抱える組織の課題や目指す姿は異なるため、シーベースでは各社の担当者たちと伴走しながら一緒に課題解決に当たっている。課題解決のテーマは、次世代リーダー育成、人材育成、エンゲージメント、適正配置、適正評価、マネジメント強化、離職率の改善、ハラスメント対策など多岐にわたる。

深井氏自身はコンサルタントとして、年間100社を超える企業に対して、組織開発や人材開発における課題の解決に向けた支援を行っている。同時にシーベース自体を実験会社と位置付け、さまざまな取り組みを日々実践。そこで得たナレッジや経験を基に新たなサービスに結びつけている。深井氏は昨今の組織が抱える課題の原因について、次のように語った。

「組織が抱える課題の原因は、ビジネス環境の変化によるところが大きいと考えられます。市場がより細分化され、過去の成功モデルがすぐに陳腐化してしまう現代では、現場が主体的になって思考し行動を起こして、新たな成功モデルを作っていかねばなりません。経営陣の意思決定を待っていては他社に遅れを取ってしまいます。

市場の声を吸い上げて新しいビジネスモデルを作るために、最も力を出せるポジションに位置しているのが若手キャリア層です。役割としては、管理職層も関わるべきですが、メンバー層の育成に手一杯という状況では困難です。このことからも若手キャリア層の存在の重要性は増しており、この層の成長はどの業界においても今、大きなテーマです」

深井氏は、経営戦略と組織行動学を統合した伝統的な「コングルエンスモデル」を取り上げて説明を進めた。変化の激しいVUCAの時代に応じ、ミッション、ビジョン、バリューを変化させ浸透させていくプロセスにおいては「重要課題」を設定し、それを実現させる「公式的な組織体制」の構築が求められる。さらに、非公式な組織とも呼ばれる「文化やチームワーク」、人材の「マインド・スキル」という要素がうまく働きかけて機能することが必須になる。この二つの要素を、組織内で最も中核となって実践できる人材こそ、若手キャリア層だと深井氏は語る。

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