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【ヨミ】リモートネイティブセダイ リモートネイティブ世代

「リモートネイティブ世代」とは、主に2020年4月に新卒で入社し、一度もオフィスに出社したことがないか、出社日数を最低限に止めて在宅勤務中心で働く社会人のこと。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、2020年春からテレワークを導入する企業が急増したことで、2020年度の新卒社員の多くがリモートでの入社式や新入社員研修を体験することになりました。

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リモートネイティブ世代のケーススタディ

リモートネイティブ世代に
企業はどう向き合うべきか

毎朝、満員電車に揺られて会社に通い、同じ部署の人たちと顔を合わせる。来客時にはクライアントを上座に通し、名刺交換ではより低い位置で自分の名刺を渡す。以前であれば当たり前だったビジネス風景ですが、リモートネイティブ世代はなかなか経験できていません。一方で、入社式から新入社員研修、あるいは就職活動もオンラインで行ってきていることから、オンライン会議の設定やクラウド上での議事録作成、オンラインホワイトボードの活用など、新しい働き方にスムーズに適応できているという世代的な傾向もありそうです。

ただし、入社以来テレワーク中心の勤務を続けていることによるリスクには注意が必要です。他の社員と対面でのコミュニケーションをとっていないため、社内の人間関係をうまく構築できず、孤独に陥りやすくなっているかもしれません。疑問や悩みを相談できずに抱え込んでいたり、組織への帰属意識や意欲が失われやすい状態になっていたりする可能性もあります。

このような状況を招かないために、人事担当者には何ができるでしょうか。たとえば、些細なことでも質問できる環境を整えるためのメンター制度。リモート下でも、上司・部下のタテの関係や、同期同士のヨコの関係は構築できます。

不足しがちなのは、部署が違う年齢の近い先輩とのつながりです。入社式や研修などのオフィシャルな行事だけでなく、部署外の人ともゆるくつながることができ、居場所を見つけ出せるような機会を設けるといいでしょう。

企画・編集:『日本の人事部』編集部