「オウンドメディアリクルーティング」で
企業の採用力を上げる
世界中で利用されている、求人検索エンジン「Indeed」
Indeed Japan株式会社 代表取締役/ゼネラルマネジャー
高橋信太郎さん
「仕事(バイト)探しはIndeed」というフレーズは、今やテレビCMでもよく耳にする、メジャーなものになりました。企業の自社採用ホームページ(HP)をはじめ、求人サイトや新聞などメディアのウェブサイトを巡回し、求人情報を収集する検索エンジン「Indeed」は現在、世界で月間2億人のユニークユーザーを誇るサービス。「オウンドメディアリクルーティング」の概念を掲げ、企業の採用力を上げることを目指しています。「オウンドメディアリクルーティング」とは何なのか、現在の日本企業の採用に関する課題をどのように捉えているのか、「Indeed」のサービスの特長や目指す世界とはどういうものかについて、代表取締役/ゼネラルマネジャーの高橋信太郎さんにお話をうかがいました。
世界No.1求人検索エンジン「Indeed」の強みとは?
あらためて「Indeed」の特長を教えていただけますか。
「Indeed」は、世界中で利用されている求人検索エンジンです。インターネット上のさまざまなサイトを巡回し、求人情報を収集しているため、求職者は複数の求人サイトを横断する必要がなく、一括で検索できます。検索窓にキーワードと勤務地を入れるだけで、簡単に求人情報を検索できるのです。フリーワード検索が可能なので、職種や雇用形態、給与など基本的な待遇条件だけではなく、求職者が希望する条件や仕事内容でも自由に検索できます。そのため、従来の求人サイトでは探すことが難しかったニッチな求人を見つけ出せるという特長があります。
世界で毎月2億人以上のユニークユーザーが利用しており、毎秒9.8件の求人案件が新規に掲載されています。日本においては毎月2,120万の訪問数があり、求職者は常に新しい、多くの求人情報の中から、自分の条件に合ったものを閲覧できます。
大手企業の求人情報だけでなく、中堅・中小企業の求人情報にも出合える確率が高くなりますね。
そのとおりです。たとえば「東京 営業」というキーワードで検索した場合、検索結果には、東京都内で営業職を募集する求人情報が、大手企業、中堅・中小企業を問わず表示されます。求職者は、検索結果に表示された求人が魅力的な仕事なのか、共感できる会社なのかという視点で応募するかどうかを判断できるので、企業は純粋に「コンテンツ」あるいは「仕事のやりがい」で勝負することになります。
つまり、「Indeed」の中では企業の規模は関係なく、大手企業も、中堅・中小企業も平等にベストな人材に出会える可能性が高くなります。
「オウンドメディアリクルーティング」では詳細なジョブディスクリプションと、魅力的なシェアードバリューコンテンツがカギになる
貴社は「オウンドメディアリクルーティング」の概念を提唱されていますね。
「オウンドメディアリクルーティング」とは、自社が保持するメディア(採用サイトやSNS・社員)を軸に、求職者に直接メッセージを発信し、共感を喚起することで人材獲得につなげていく能動的リクルーティングのことです。これによって、求人案件の詳しい内容や自社の魅力・ブランド、理念、価値観などを、自社の責任の下、的確かつ十分に求職者に伝えられます。 自社で採用のためのコンテンツをきちんと作り、発信していく。これが採用活動の本来のあるべき姿ではないでしょうか。
オウンドメディアリクルーティングを効果的に行うには、詳細なジョブディスクリプション(職務記述書)と魅力的なシェアードバリューコンテンツ(自社の価値観や魅力を伝えることで、求職者の共感を喚起するコンテンツ) が必要になります。日本企業のジョブディスクリプションは、海外企業に比べて内容が薄い傾向にあります。海外では、仕事ごとに緻密に書かれてあり、それ自体が雇用契約に近いものとなっています。本来、ジョブディスクリプションとは、それぐらい詳しく記述しなければならないものなのです。
「Indeed」で検索の上位に表示される際も、ジョブディスクリプションが詳細であることが重要です。キーワード検索の世界では、情報が緻密で詳細な記述であればあるほど、マッチング精度が高まるからです。そうした質の高いジョブディスクリプションを作るためには、人事担当者が自社の仕事全体について深く理解し、仕事の魅力の分解ができていなければなりません。そして、ジョブディスクリプションと並んで、もう一つ重要な要素がシェアードバリューコンテンツです。例えば従業員が働いている様子を撮った写真や、 社員インタビューの動画やブログなども、自社の魅力を伝え、企業文化、価値観や目的を共有する有効なシェアードバリューコンテンツです。詳細なジョブディスクリプションとシェアードバリューコンテンツを活用することで、最適な候補者をひきつけることができ、自社の採用力をさらに向上できるでしょう。
「Indeed」の検索結果は、ユーザーによってカスタマイズされているそうですね。
求職者が過去に検索した履歴をベースに、その人に最適な検索結果が出るようカスタマイズされています。このシステムをグローバルで支えているのが機械学習型AI。ユーザーが使えば使うほど、そのユーザーに合わせたパターンで検索結果を出すことができます。
「Indeed」を通じて、どのような世界を目指したいとお考えですか。
「Indeed」では、大手企業と中堅・中小企業が平等に検索結果に表示されるので、どんな企業でも人材を採用できるチャンスを増やすことができます。また、一人当たりの採用コストを今より下げることが可能です。「Indeed」を通じて、日本の企業が自社HPに詳細な募集要項を掲載し、効率的・効果的に採用を行うことができる世界、求職者が自分に合った企業を探しやすくなる世界を作り上げたいと考えています。
本社所在地:東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル6階
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