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面接前に、社風・人間関係のミスマッチを確認
企業と応募者の「カルチャーフィット」を可視化する
「mitsucari 適性検査」

株式会社ミライセルフ 代表取締役社長

表孝憲さん

ミライセルフ採用実践

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株式会社ミライセルフ 代表取締役社長 表孝憲さん

転職者の離職理由を見ると、給与などの処遇と並んで、社風や人間関係(相性)のミスマッチが多く挙げられています。しかし、企業と応募者が合うかどうかは、実際に入社して配属されてみないとわかりません。この問題を解消するため、企業と応募者の双方に対して適性検査を行い、面接する前にミスマッチを数値として把握し、採用マッチングを実現するのがミライセルフの「mitsucari適性検査」。代表取締役社長の表孝憲さんに、開発の背景やサービスの特長などをうかがいました。

採用時にデータを取得することで、
自社にフィットし、活躍できる人材を採用できる

表さんが「適性検査」に着目された背景についてお聞かせください。

前職では、面接官の仕事を7年あまり担当していました。面接では、将来活躍が期待できる人をきちんと判断する一方で、活躍が期待できない人をしっかりとスクリーニングしていこう、と考えていました。そこで、「2年後のパフォーマンスを予測できる面接」が良い面接であると考え、面接のときの自分の評価が2年後の評価と相関関係があるかどうかを調べたところ、両者には相関がほぼないことがわかったんです。自分が効果のある面接を行っていなかったことを思い知りましたね。その後、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校に留学したのですが、読んだ論文の中で、適性検査の結果のマッチ度が入社後のパフォーマンスと結び付いていることを知りました。そのとき、日本でも採用の場面で適性検査は効果的に使える可能性を秘めている、と感じたんです。

もちろん、日本でも適性検査は使われています。しかし、入社後のパフォーマンスとの相関関係などの分析は一般的ではありません。分析に使えるリソースが人事部門内に少ないこと、適性検査の仕組みがその後の分析に適していないことが原因です。また、データを取得する際は業者へ依頼しなければならないケースも多いため、コストが生じ、自社で仕組みを回しにくい。日本の人事の方が自社内でデータが分析しやすく、かつ使い勝手の良い適性検査を作ることの必要性を強く感じ、ミライセルフを創業することにしました。

その後、どのように独自のサービスを開発し、展開していったのでしょうか。

アメリカで多くの論文を調べる中で、会社が持っているカルチャーと社員が持っているカルチャーを抽出し、そのマッチ度が高いほど、勤続年数や仕事への満足度が高くなるというデータを見つけました。「これだ」と思いましたね。会社と社員の両方にテストを解いてもらい、両者のマッチ度が数値化できるものを作ってみたらどうか、と考えたわけです。だだし、適性検査の回答だけで「良い・悪い」を判断するものにはしたくありませんでした。そこで考えたのが、社員と会社との「カルチャーフィット」のマッチングです。わかりやすい例で言うと、「そばが好きか、うどんが好きか」といった質問。その回答自体にはいい悪いはありませんが、A社には「そば」好きが多くいるが、B社には「うどん」好きが多くいる。それぞれの会社ではその要素が非常に大事、ということがよくあります。これこそがまさに「カルチャー」の問題です。

カルチャーには、正解がありません。そのため、人も組織も回答する際に正解を予測した嘘をつきようがなく、相性(マッチング)は確実に検証できます。このような質問を科学的に作成できないかと思い、社会心理学分野で全米屈指の権威である、カリフォルニア大学のキャメロン・アンダーソン教授から多くのアドバイスを受けました。社会心理学の理論を基に、統計的な角度から関係者の協力を仰ぐ中、試行錯誤を繰り返し、厳選した72問へと落とし込んで完成したのが、「mitsucari適性検査」です。ポイントは、自社でモチベーションを高く持って働き、パフォーマンスを出している人の「価値観」「考え方」と、応募者とのマッチング度合い(カルチャーフィット)を見ることです。

自社にフィットした人材を、
テーラーメイドされた解で得ることができる

「mitsucari適性検査」の特長をさらに詳しくお聞かせください。

「mitsucari 適性検査」の特長は、「うまい、早い、安い」の三つ。まず「うまい」の部分は、「マッチング」です。例えば、今日面接に来たAさんと社長が合うか、部長が合うか、部員が合うかなど、対象をグルーピングして、それぞれのマッチングを検証していく作業がワンクリックで可能です。難しいマッチングの側面を、一つの操作で簡単にできる「うまさ」があります。「早い」の部分は、「72問のテストが10分で終わること」です。スマホで簡単に受検できるので、忙しい人も受けやすい。ほとんどの適性検査は、新卒の学生が受検していて、社員が受検しているケースは非常に少ないと思います。今いる社員のデータという点で見ると、当社の「mitsucari適性検査」は1200社で導入実績があります(2018年3月時点)ので、他社と比べて大きなアドバンテージがあります。「安い」についても、面接で利用する場合、初期登録費用はかかりませんし、社員の受検は無料です。唯一、応募者が受ける際に800円かかるだけです。

「mitsucari適性検査」の分析結果の画面

「mitsucari適性検査」の分析結果の画面

ほかの適性検査から、貴社の適性検査に乗り換えるケースも多いのではないですか。

現行の適性検査を使いこなせていないことが理由で、ご相談をいただくケースが多いです。検査結果が出て、一人ひとりのタイプがわかったとしても、「どうすればいいのか」がわからない。それに対して当社の適性検査の場合、「マッチ度」を計算した結果を、画面上で見ることができます。また、面接で何を聞いたらいいのかという「質問例」も出ます。一般の適性検査は、個を深く見ることに向いています。しかし、その個が受入側の組織と合うのか、今いるチーム・メンバーと合うのかは、よくわかりません。当社のサービスは、受入側を「グルーピング」して、各組織や個人とどの程度合うのかを、細かく検証することができます。応募者が自社に合うかどうかをテーラーメイドされた解にできることが理由で、当社に乗り換えるケースが多々あります。

今後は、どのようなサービスを展開される予定ですか。

6月から、自社内で活躍している人材像を定義できている企業に向けて、「転職者向けのサイトから適性検査を受検した人の中では、この人が貴社に合っています」とご紹介する、「人材マッチングサイト」をスタートする予定です。また今後は、社員データを社内の適正配置・異動などにも活用していきたいと考えています。

企業概要
株式会社ミライセルフ

本社所在地:大阪府大阪市北区樋之口町1-20-1914
問合せ先:info@mitsucari.com

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