エンジニアの「当事者意識」を大切にする、テクノロジーカンパニー「クックパッド」の人事のしくみ(後編)
松尾 重義さん(クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ リーダー)
大嶋 直子さん (クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ)
三浦 孝文さん (クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ)
松尾 重義さん、大嶋 直子さん、三浦 孝文さん
(クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ)
いい流れを止めない仕組みづくり
今後もクックパッドに優秀なテクノロジー人材が集まり、活躍し続けてもらうためには何が必要でしょうか。
現時点での制度や仕組みは、あくまでも現状の組織規模をベースとしていますので、今後大きくスケールしていった際に、そのサイズに最適な施策が必要となるでしょう。
クックパッドではエンジニアたちが高い当事者意識をもって事業を運営できていますので、そうした「いい流れを止めない仕組みづくり」をサポートしていくのが人事部の役割だと考えています。
さいごに、今後の抱負について教えていただけますか。
松尾 「強制ではなく自律的に継続できるように、エンジニア個々人が自組織のために何ができるかを、トップダウンではなく自然と考えられるような環境づくりをサポートしていきたいと思います。職場改善のために良質な議論ができる土壌を今後もつくっていきたいです」
三浦 「従業員の平均年齢が今後上がっていくことが予想されるので、「日常的な働き方」だけでなく、「育児や介護などを含めた、ライフスパンでの働き方」を支援できるようにしていきたいですね。その際も、人事が決定事項を一方的にルールとして下ろすのではなく、あるべき姿について現場が自律的に議論していけるようにサポートし、クックパッドらしさを活かしたものにできればと思います」
大嶋 「エンジニアが自律的に活躍できる環境づくりをする一方、全社視点を持つプロフェッショナルとして貢献していきたいです。エンジニアの当事者意識の高さゆえに、特定の部署や個人に偏った施策に陥らないよう、全社レベルで健全に議論ができる環境や場をつくれるようなプロフェッショナルに成長していきたいです」