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エンジニアの「当事者意識」を大切にする、テクノロジーカンパニー「クックパッド」の人事のしくみ(前編)

松尾 重義さん(クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ リーダー)
大嶋 直子さん (クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ)
三浦 孝文さん (クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ)

松尾 重義さん、大嶋 直子さん、三浦 孝文さん
(クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ)

2016/09/30実践活用事例エンジニアクックパッド

クックパッド株式会社 人事部

20代~40代の女性を中心に圧倒的な支持を集めているのが、日本最大の料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」です。月次利用者数は6000万人以上、レシピ数は240万品以上。この巨大サービスを支えるには、WEB業界でも注目を集める優秀な100人を超えるエンジニアの存在が欠かせません。
「採用」に始まり、「評価」「リテンション」など、テクノロジー人材のマネジメントに苦労している企業が多くある中、クックパッドではどのような人事マネジメントが行われているのでしょうか。今回は同社人事部のみなさんに詳しいお話を伺いました。(数字はすべて2016年9月時点のもの)

クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ リーダ 松尾 重義さん
松尾 重義さん(マツオ シゲヨシ)
クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ リーダー

クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ リーダー。NTTデータ経営研究所、シグマクシスの人事コンサルティングマネージャー等などを経て現職。早稲田大学大学院非常勤講師(人的資源管理)。バルキー・インフォ・テックの人事改革プロジェクトアドバイザーもつとめて務めている。

クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ 大嶋 直子さん
大嶋 直子さん(オオシマ ナオコ)
クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ

クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ。株式会社ガイアックスにて採用チーム立ち上げ、人材育成、組織開発、広報、総務など幅広く担当。2014年8月にクックパッドに入社。採用・人材開発・制度企画に従事している。

クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ 三浦 孝文さん
三浦 孝文さん(ミウラ タカフミ)
クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ

クックパッド株式会社 人事部 制度企画グループ。株式会社D2Cの人事部を経て2014年10月にクックパッドに入社。 採用チームを経て、2016年7月からは制度企画・労務グループに異動、子会社である株式会社トクバイの人事機能の立ち上げに従事している。

「エンジニアの組織は、エンジニアがつくる」というカルチャー

クックパッド株式会社 人事部

「レシピサービスとしてのクックパッド」をご存知の方は多いと思いますが、「企業としてのクックパッド」について教えていただけますか。

クックパッドは「毎日の料理を楽しみにする」をミッションに掲げ、1998年のサービス開始以来、レシピサイト「クックパッド」を軸に、会員事業、広告事業などを展開しています。クックパッドの利用者は月間6000万人以上、投稿レシピ数は240万品以上、プレミアム会員数は170万人以上にのぼり、ここ数年はグローバル展開を本格化させています。

2016年9月現在、従業員は約400人、うち約100人がエンジニアです。全社の平均年齢は33歳、男女比率はほぼ1:1となっています。人事はおよそ20人で構成されていて、「制度企画」と「採用」のグループに分かれています。

ほかには、「ワークプレイス」というグループがあり、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。たとえば、クックパッドはオフィスに大きなキッチンがあり、お昼休みに社員たちが料理をするのが日常風景ですが、旬を意識した季節の食材の用意など、社員もユーザー視点で料理を楽しむことができるような仕掛けを考えることも役割の一つです。

クックパッドというと、優秀なRubyエンジニアを多く採用するというイメージがあります。

たしかにRubyを使ったサービス開発という点でも有名だと思いますが、最近はサービスの多様化によりRubyエンジニアだけでなく、iOSやAndroid、機械学習に強い社員なども増えています。

クックパッドの採用は、エンジニアがイニシアティブを発揮することが特徴で、「自分たちの仲間は、自分たちで連れてくる」という意識が強く、それがカルチャーとして根付いていると思います。

たとえば、勉強会やトークナイトといった交流イベントの多くはエンジニアが企画しており、人事はエンジニアがイベント企画に専念できて、運営が円滑に進むように、進捗管理や必要物品の手配、当日運営などをサポートします。

そのほかにも、クックパッドではエンジニアブログなどを通じた、エンジニアによる社外への情報発信を奨励しています。この際も「なんとなく書く」のではなく、その品質のレビューや、投稿スケジュール管理についてもエンジニアチーム内で厳しくおこなわれています。

このようなエンジニアの自発的な活動もあって、採用の応募経路は「リファラル(社員紹介)」や「採用ホームページ経由」がメインとなっています。「私は○○さんの紹介で入社しました」という社員が多く、エージェント(人材紹介)経由での入社は少ない方だと思います。

一般的にエンジニアは開発業務に専念したい方が多いですが、クックパッドのエンジニアが積極的に採用をサポートしてくれるのはなぜでしょうか。

そもそもクックパッドの採用は、「人事がメインで行い、エンジニアがサブ的な立場で協力する」という体制ではありません。エンジニアは採用活動をサポートやボランティアではなく、「ミッション」として担い、人事はエンジニアの自主性を信じてサポートするという立場をとります。

もちろん、エンジニアたちは重要な業務として採用活動をすることになりますので、その成果は人事評価にもつながるようになっています。

ほかには、人事部長を現役のエンジニアが務めているというのが、あまり他社では見られない特徴だと思います。これによって、人事部とエンジニアチームとの協業や意思疎通がしやすい体制となっています。

2016/09/30実践活用事例エンジニアクックパッド

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