社内SNSのケーススタディ
気軽なコミュニケーションで組織を活性化
根付かせるコツは「目的」と「自社らしさ」
メールにはない社内SNSの特徴として、「複数の人が同時に情報交換できる」「情報がオープンになることで、鮮度の高いリアルな情報交換が可能になる」「情報を時系列で確認することができる」などが挙げられます。
似た機能を持つものにグループウェアがありますが、その違いはツールを使う目的です。グループウェアはスケジュールやメール、広報など、主に業務支援を目的としていますが、社内SNSは「メッセージを伝える」「コミュニティをつくる」など、コミュニケーションでの利用が主な目的です。
では、社内SNSの導入で得られるメリットとは、どういうものでしょうか。一つは、複数人で業務を進める際の効率アップです。プロジェクトで連絡を取る場合、メールではCCを使うなど作業が煩雑になりますが、社内SNSなら簡単に複数の人とやり取りができます。また、時系列で過去のやり取りを確認できるので、途中参加者に状況を説明する必要もありません。
もう一つは、気軽にコミュニケーションをとれること。メールにありがちな定型のあいさつは必要なく、口語的なコミュニケーションも取りやすいため、ノウハウや事例などの情報を簡単に共有することができます。
ただし、中には導入しても根付かなかったケースもあります。その理由は「現場がトップダウンで、利用するメリットがなかった」「好ましくない情報発信や炎上が起きた」など。社内SNSを根付かせていくには、「何のために導入するのか」を明確にし、きちんと下地づくりをした上で導入することが必要です。