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【ヨミ】バーチャルチーム バーチャルチーム

「バーチャルチーム」とは、メンバーがそれぞれ物理的に離れた場所にいて直接対面する機会が少なくても、ITツールなどの活用により一つのチームとして機能している集団のことです。こうした仮想組織に対し、メンバーが日常的に顔を合わせて作業を行う実組織を「リアルチーム」と呼び、区別しています。
(2012/9/10掲載)

リアルチームグローバリゼーションアウトソーシングワークスタイルフェース・トゥ・フェースコミュニケーションコミュニケーションギャップ

バーチャルチームのケーススタディ

時間と場所の制約を超えてビジネス拡大
リーダーは信頼の構築維持に努めるべき

ビジネスの現場を見渡してみると、「バーチャルチーム」で仕事を行っているケースが意外と多いことに気づくでしょう。例えば支社に勤務する同僚や在宅勤務のスタッフと電話やメールで連絡を取り合って作業を進めたり、同じ商品を扱う営業グループの全員が直行直帰で動いていたりする場合も、一種のバーチャルチームをつくって課題に対応していると言えます。

また、いまや社内のプロジェクトでも、関係者が世界中に散らばっていることは珍しくありません。グローバリゼーションとアウトソーシングの拡大の影響で、国内本社にいながら海外駐在員や現地スタッフを適切に管理したり、バーチャルチームを束ねて国際的な案件の達成を目指したりといった難しい課題に直面するマネジャーも増えています。

バーチャルチームとは、時間や場所、予算などの制約がリアルチームの構築を許さない場合に、やむをえず用いられる代替的なマネジメント手法ではありません。むしろ時間や場所の制限を受けないからこそ、世界規模で知識を共有することができる、遠隔地にいる優秀な人材を確保できる、ビジネスをグローバルな視野で拡大・発展させることができるなど、ときにリアルチーム以上の効果とメリットが得られるのです。したがって今後も、さらなるITの進化や企業活動のグローバル化、ワークスタイルの多様化などを背景に、業務・組織改革のツールとしてバーチャルチームの導入が進むことは間違いないでしょう。

もちろんバーチャルチームにおいても、メンバー全員による目標共有や連携は、リアルチームにおけるそれらと同様に極めて重要な意味を持ちます。そしてそれらをチームに浸透させるために、リーダーやマネジャーには、フェース・トゥ・フェースで管理するのとは違う心構えやアプローチが求められるのです。

バーチャルチームを成功させる秘訣の一つは、信頼の構築と維持であると言われます。遠隔地にメンバーが分散するバーチャルな集団では、お互いの環境の違いにより、些細なコミュニケーションギャップが増幅され、誤解や思い込みから摩擦や対立が起こりやすくなります。電話やメールなど、顔の見えないやりとりでは、ミスを隠したり、気づかずに放置したりといった問題が起きやすいもの。それでもメンバー間に根本的な信頼関係があれば、そうした混乱を最小限に食い止めることができるでしょう。信頼感の醸成には、やはりフェース・トゥ・フェースのコミュニケーションが必要です。日常的に会うことは難しくても、プロジェクトの立ち上げなどの節目ではメンバーが直接顔を合わせ、お互いを知り合う機会を積極的に設けるべきです。