ビッグデータ、機械学習、ディープラーニングにより第三次ブームが到来
オフィスのIT化により膨大なものとなった実務データや、センサー技術の向上やインターネット上のやりとりを通じて加速度的に増えてゆくデータ。そして、それらのデータを元に人工知能のプログラム自身が学習していく「機械学習(Machine Learning)」。さらに進化し、画像・音声・言語認識などにおいて「プログラムがデータの特徴をも自ら抽出・定義し学習」していくという画期的な深層学習(Deep Learning)技術の発達により、AIには第三次ブームが訪れている。そして、2045年には人間の知能を凌駕する人工知能が登場する技術的特異点(シンギュラリティ)が到来し、以降はAIが生産活動を行うことで、これが人類にとって最後の発明になるという見方まである。
これらの技術の発達により、人間がシステムに入力していないものも含めた「大量のデータ」を元に、AIが素早く「認識、理解、分析、意味づけ、最適化、予測、推論」し、人事関連領域においても問題解決に大きく貢献する可能性が高まっている。そこで、第2回では、AIが実際に産業分野でどのように活用されているのか見てみたい。