MOOCs(MOOC)のケーススタディ
評価は高いが、認知度はあがらず
学び直しとモバイルが飛躍のきっかけとなるか
「MOOCs」の代表的なプラットフォームとして、海外にはスタンフォード大学などが参加する「Coursera」、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学などが参加する「edX」などがあります。日本ではJMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会)において、さまざまな大学・企業が累計140講座を配信しており、プラットフォームには「gacco」「OpenLearning, Japan」「OUJ MOOC」「Fisdom」の四つがあります。
2012年に誕生したばかりの「MOOCs」ですが、日本での認知度は低く、『2017年度 大学のオープン化に関する調査』では「知らない」と回答した人が76%を占めています。「MOOCs」の取り組みについては8割以上が良いと評価しているだけに、いかに認知度を上げていくかが、今後の日本においての「MOOCs」普及のカギと言えるでしょう。
また、最近は端末のモバイル化が進み、「MOOCs」学習者もスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器を使用することが増えています。モバイルでの受講環境を充実させることも、認知や受講者の拡大には必須となるでしょう。
“「良質な講義」を「誰も」が「無料」で学べる学習機会を提供することで、さまざまな分野における知識レベルの共通化・標準化を推進し、個人が意欲的に学ぶことを支援するとともに、個人の知識やスキルを社会的な評価へ繋げていくことを目指す”――JMOOCのミッションにもあるように、教育システムの「理想」ともいえる「MOOCs」。今後の発展が期待されます。