「採用活動でAIをまだ活用していないが、活用したい」約7割
組織づくりのプラットフォーム「sonar HRテクノロジー」を展開する、Thinkings株式会社は、採用担当者200名を対象に「採用とAI」に関するアンケート調査を実施しました。
■約7割が「採用活動でAIをまだ活用していないが、活用したい」と回答
「採用活動でのAIの活用経験」を聞いたところ、56.5%が「活用したことがある」と回答しました。一方で、「活用したことがない」と回答した87名のうち、「採用活動へのAIの活用意向」について質問したところ、「活用したい」「やや活用したい」が合わせて67.8%となりました。
また、「活用したことがある」と回答した113名のうち、「あまり活用したくない」「活用したくない」と回答した人は7.9%にとどまり、「活用したい」「やや活用したい」が合わせて92.1%と、活用したことがない人と比較して、活用経験がある人の今後のAI活用意欲は24.3%高い結果となりました。
■「導入ハードル」トップは金銭的なコスト、一方で「実際に活用した際の目的」トップもコスト削減
「採用活動へのAI導入のハードル」を質問したところ、「金銭的なコストがかかる」が43.0%、「AIの精度に疑問がある」が32.0%、「AIの活用の方法がわからない」が30.5%となりました。
一方で、「採用活動にAIを活用したことがある」と回答した113名に「AIを活用した目的」を質問したところ、「コスト削減」が37.2%、「業務効率化」が34.5%、「アイデア出し」が32.7%となり、コスト削減を目的とするAIそのものにかかる金銭的コストが、導入のハードルなっていることがわかりました。
■「選考時に重視する候補者のスキル」トップは「口頭のコミュニケーション」
「プロンプト作成力」を重視するとした回答者は15%にとどまる
「候補者のどのようなスキルを重視して選考するか」と質問したところ、「口頭のコミュニケーション」が35.5%、「問題解決力」が31.5%、「分析力」が27.0%となりました。AIの活用に必要な「プロンプト作成力」と回答した人は15%にとどまりました。
<AIが変える採用>
Thinkings CHRO 佐藤邦彦
今回の調査結果では、採用活動にAIを活用したことがある採用担当者が半数以上を占めました。
一方で、「AIを活用したいが、まだ活用していない」採用担当者も多い結果となりました。調査結果でもわかる通り、導入には複数のハードルが存在します。AI導入には、その目的を明確にすることがとても重要です。これまで人がやっていた仕事をAIに代替することによって、より難しい仕事に人的リソースを再配分することが可能になり、採用全体の生産性向上につながります。結果として、採用活動の質を大きく高めることができるといえます。
採用活動の「質」をどのように上げられるか具体的にイメージすることが出来れば、導入ハードルはかなり下げられるのではないでしょうか。まずは先行する様々な取り組み事例や、AI活用を支援する企業などから活用方法を学び、自社の採用課題と照らし合わせて、導入効果が得られるのかどうか、具体的なシミュレーションによる検証がポイントとなります。
AIを採用に導入することで、業務効率化やマッチング精度を大きく向上させることができます。大量の書類選考といったAIを活用した方がスピードや精度が格段に上がる業務があり、それによって生まれた人的リソースを使って、人でないとできない仕事や人が考えないといけない仕事に向き合うことが可能になります。AI導入は、皆さんが常に抱えている「採用担当者忙しすぎ問題」の解決につながり、結果として、トータルで採用の質を向上させてくれるものと期待できます。
【調査概要】
・調査対象:企業や組織で採用活動に関わる業務を担う担当者
・調査人数:200名
・調査期間:2023年7月
・調査方法:オンラインアンケート
・調査主体:Thinkings株式会社
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(Thinkings株式会社 / 9月21日発表・同社プレスリリースより転載)