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ピアボーナスをトリガーに一人ひとりの貢献を見える化
従業員のエンゲージメントを高め、
組織に一体感を生む「Unipos」

Unipos株式会社 代表取締役社長

斉藤知明さん

Unipos社内コミュニケーション評価・組織サーベイ・従業員満足度・エンゲージメント向上実践

Unipos株式会社 代表取締役社長 斉藤知明さん

従業員同士がそれぞれの活躍や貢献に対して、賞賛や感謝のメッセージを伝えて互いを認め合い、同時に少額の成果給「ピアボーナス」を送ることができるサービス「Unipos(ユニポス)」を活用する企業が増えています。組織が拡大するとともに、お互いの仕事が見えにくくなってしまうという課題を解決し、従業員のモチベーションアップやエンゲージメントの強化、働きがいの向上を目指したこのサービス。どのような考え方に基づいて開発されたのか、組織にどういった好影響を与えることができるのかについて、サービスの開発・提供元であるUnipos株式会社の代表取締役社長・斉藤知明さんにお話をうかがいました。

コンセプトは「すべてのはたらく人にスポットライトを」

「 Unipos」はどういった経緯で開発されたのでしょうか。

もともと実現したかったのは、従業員一人ひとりの頑張りや貢献を可視化することでした。どんな会社でも同じ職種の人ばかりということはなく、さまざまな役割の従業員がそれぞれ会社に貢献しています。しかし、組織が成長するとともに、自分の周囲以外のことはどうしても見えにくくなります。

すると、従業員の中には「こんなに頑張っているのに、なぜわかってくれないのか」といったネガティブな感情がわいてきます。これは組織にとって、決して好ましい状況ではありません。モチベーションの低下や離職者の増加にもつながりかねない大きな問題です。

このことは親会社であるFringe81株式会社でも意識されていて、お互いの活躍や貢献を賞賛・承認しあう「発見大賞」という制度を実施していました。営業チームと開発チームが相互にリスペクトの気持ちを伝え合うことで、職場の雰囲気を大きく改善することに成功していたのです。ただ、「発見大賞」は毎月1回、紙に書いたものを集計するアナログな方式で運用していたため、改善の余地がありました。そこで2016年7月に、これをシステム化するチームを立ち上げ、もっと手軽に使えて、従業員が日々きめ細かく感謝の気持ちを伝えられ、同時に全員がそれを見ることもできる仕組みを開発することになったのです。

最初は自社で使うためのシステムとして開発しましたが、似たような課題を抱えている企業は多いのではないかと考え、外部に対しても広くサービスを提供していくことになりました。事業化し、一般向けに正式版をリリースしたのが2017年6月。大手企業からベンチャーまで、200社以上でご活用いただいています。

「Unipos」の特長と実際に導入した場合に期待できる効果を教えてください。

「Unipos」は手軽に導入できるクラウド型サービスで、従業員同士がお互いの頑張りや貢献に対する感謝のメッセージとともに、「ピアボーナス」という少額の金銭的報酬を送り合うことができます。仲間から賞賛されると、自分の仕事が組織の役に立っていることを確認でき、もうひと頑張りしてみようという気持ちになります。つまり、職場のモチベーション向上を実現するサービスなのです。

さらに、賞賛メッセージは従業員全員が見ることができるようになっており、どんな人がどんな仕事で賞賛されているのかが一目で確認できます。また、共感した投稿に「拍手」を送る機能もあります。これによって自分以外の人の貢献や他部門の役割に注目する風土が生まれます。つまり、組織の縦割りが解消されることによって、部署を越えた協力など、会社全体のチームワークやエンゲージメントを向上させ、組織に一体感を生む効果が期待できるのです。

昨今、「働き方改革」や「生産性向上」が叫ばれていますが、個人がもっといきいきと働ける環境をつくりたい、科学的に人事施策を行っていきたい、という企業は確実に増えていると感じています。従業員が仕事に前向きにトライしていくためには、まず「承認」が重要です。「Unipos」は、従業員の貢献を相互に認め合い、自信を持って行動できる組織環境をつくるための土台だと考えています。

「Unipos」の画面イメージ

「Unipos」の画面イメージ

「Unipos」を通じたメッセージ例

「Unipos」を通じたメッセージ例

クラウド型サービスでありながら
丁寧な導入サポートも

「Unipos」の特色である「ピアボーナス」の考え方はどのように生まれたのでしょうか。

ベータ版を社内で試用している間に徐々に固まっていきました。「Unipos」のようなサービスは、従業員に毎日使ってもらうことが重要です。しかし、中には「感謝の気持ちならその場で伝えるから、私は使わない」という人も出てきます。そういう人にもシステムを使ってもらうには、どうすればいいか……。そう考えたとき、一番わかりやすいのが金銭的報酬、つまりピアボーナスだったのです。ピアボーナスを送ることで「ありがとう、コーヒー一杯おごるね」というようなことがシステムで代替できます。「どうせ感謝を伝えるならUniposを使おう」と思ってもらうためのトリガーがピアボーナスというわけです。

もちろん、受け取る側にとっては、仲間からの賞賛や拍手、自分の貢献が認められたという感情的な喜びのほうが大きいものです。「Unipos」を使っていくうちに、賞賛を送る行為や受け取ったときのうれしさ、あるいはそれまで知らなかった他部署の貢献を知る経験などを通して、従業員が自主的・自律的に使うようになっていきます。

導入にあたって注意すべきポイントはどんなところでしょうか。

「Unipos」のサービス自体はクラウドなので、従業員名とメールアドレスさえあれば簡単に導入できます。ただ、毎日使ってもらうことが欠かせないサービスですので、「従業員にどう伝えるか、マネジャー層をどう巻き込むか、いつどのように開始して、どう振り返るか」といった運用面がとても重要です。

当社にはさまざまな企業に導入していただいた際のノウハウが蓄積されていますので、運用面でのポイントについて、カスタマーサクセスチームが丁寧なコンサルティングを行います。お問い合わせから利用開始までは平均で約1ヵ月。段階的に導入される場合は、できれば一つだけの部署でなく複数の部署で利用されると「他部門の貢献を理解する」という「Unipos」ならではの効果を実感しやすいと思います。

「Unipos」は職場の能動性や互助意識を引き出していくサービスですが、他にも会社のバリュー(行動指針)を浸透させる、組織にとって良い行動を強化させる、といった効果も期待できます。導入時だけでなく、使い方によって組織力を高めるコンサルティングにも力を入れていますので、ぜひご活用ください。

企業概要
Unipos株式会社

本社所在地:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー 43階
問合せ先: hello@unipos.me

企業概要

Unipos社内コミュニケーション評価・組織サーベイ・従業員満足度・エンゲージメント向上実践

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