資生堂の働き方改革と、テレワークをサポートする
自動メークシミュレーション技術(後編)
資生堂ジャパン株式会社 人事部 人事企画室長 木村剛志さん
株式会社資生堂 宣伝・デザイン部 クリエーティブ企画室長 片岡まりさん
「女性活躍」から、「ダイバーシティ&インクルージョン」へ
資生堂の働き方改革として、今後目指していきたいものを教えてください。
木村さん:TeleBeautyなどの活用も含めて、社員一人ひとりに対応する多様な働き方の導入は、今後目指していきたい部分でもあります。それは、必ずしも「女性」にフォーカスしたものに限りません。
2016年、私たちも女性活躍に取り組むことを目標に、さまざまな改革を行っていますが、そもそも「女性活躍」は、「ダイバーシティ&インクルージョン」のほんの一部に過ぎないと考えています。
国籍や、中途入社者などのキャリアの違い、年齢など、企業には多くの多様性があります。多様な人材にいかに活躍してもらえるかが、最終的に求められるものだと思っています。
資生堂は女性が多い会社なので、BCなど、ほとんどが女性社員の占める職種もあります。このような職種へ男性社員にも活躍の場を広げてもらうことも、ダイバーシティの一つです。
実際、「男性の目線からメークのアドバイスをしてほしい」と、男性BCの接客を希望されるお客様も少なくありません。このように、それぞれの社員に応じてそれぞれのキャリアアップがあり、「女性」であるかどうかは大きな問題ではないと考えています。もしかすると近い将来、「女性活躍」という言葉すら、死語になる日が来るかもしれません。
※記載情報は、2016年12月時点のものです