2020年卒対象の新卒採用、4社に1社が「AI採用」を導入済・導入に向け検討中。採用人数が100名超企業では、5社に1社が「AI採用」の導入を既に決定~「AI採用」に関する企業アンケート調査:ヒューマネージ
人的資本経営(HumanCapitalManagement)の哲学に基づく人材サービス事業を展開する株式会社ヒューマネージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:齋藤亮三、以下ヒューマネージ)は、2020年3月卒予定の大学生、大学院生を対象とした新卒採用について、企業の採用担当者向けに実施したアンケート調査結果を発表した。
AI採用、さらにひろがる兆し。
「既に導入している」~「導入に向け検討中」の企業は、4社に1社以上にのぼる。
今年3月から本格スタートした2019年卒の新卒採用では、AIを利用した書類選考、AIによる面接など、採用活動にAIを活用する取り組みが様々見られた。来る2020年卒の新卒採用ではどうなるか、企業の採用担当者向けにアンケート調査を実施したところ、以下の結果が得られた。
新卒採用でAIを“既に導入している”企業は、全体の5.4%。これに“導入が決まり準備中”“検討中”の企業を合わせると26.3%となり、新卒採用におけるAIの活用に積極的な企業は、4社に1社以上の割合であることがわかった。
さらに、採用(予定)人数が増えるほど、AI採用に積極的という傾向がみられた。採用(予定)人数が「10名以下」の企業と「101名以上」の企業を比較すると、「10名以下」では、AI採用を導入済~導入に向け検討中の企業は11.6%に留まるのに対し、「101名以上」の企業ではその4倍近く、44.5%の企業がAI採用に積極的な姿勢を示している。また、ほぼ5社に1社(17.9%)が“既に導入している”もしくは“導入が決まり準備中”と回答しており、採用(予定)人数の多い企業が先行してAI採用に取り組んでいることが明らかとなった。
何を目的として、AIを導入するか。
自社の採用活動において、具体的にイメージできるかどうかがカギ。
新卒採用にAIを活用するに際し、課題を訊くと以下の結果となった。“具体的な進め方がわからない”(34.6%)“導入コストが高い”(31.7%)をおさえて、“活用のイメージがわからない”(42.2%)がトップ。新聞等で様々な企業の「AI採用」の事例が取り上げられ、注目しつつも、自社の新卒採用に導入した場合はどうなるか?どういったメリットが得られるのか?等、具体的なイメージを抱けない企業もまだ多いことが窺える。
■弊社の考察
2019年卒の新卒採用は、様々な企業様がAI採用に取り組み、まさに「AI採用元年」と言えるシーズンでした。今回の調査結果より、2020年卒の新卒採用においても、特に採用人数の多い企業様が牽引役となって、AI採用はさらに拡がると予想されます。
取り組みが拡がるとともに、単なる合否判断ではないAIの活用事例も増えつつあります。具体的には、学生の志望度・マッチング度に合わせたきめ細かい対応――「マッチング度は高いが、志望度がまだ高まっていない学生へ個別に働きかける」「辞退の可能性を予測して、学生に合わせた重点的な働きかけを行う」というように、マーケティング支援ツールとしてAIを活用している事例などです。
採用活動は100社あれば100通り、フィットする人材もそれぞれの企業様で異なります。「AIを導入すれば、優秀な人材を自動的に採用できる」のではなく、前述のマーケティング支援ツールのような使い方や、「これまでの判断基準を明らかにするためにAIを活用する」「膨大なデータから科学的に判断する部分はAIに任せ、最後の意思決定は人が行う」というスタンスが浸透すれば、求職者・企業双方にとって幸せな効果を生み出すことができるのはないかと思います。
■調査概要
内容:2020年卒新卒採用に関するアンケート
対象:企業の採用ご担当者様
実施期間:2018年7月4日
有効回答数:342名
◆本リリースの詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。
(株式会社ヒューマネージ https://www.humanage.co.jp/ /8月30日発表・同社プレスリリースより転載)