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業務システムを一体化させて生産性向上をもたらす「TeamSpirit」
時間の使い方を可視化する新サービスで未来を創る時間を

株式会社チームスピリット
サービスディベロップメントチーム ディレクター

藤原 秀樹さん

チームスピリット業務効率化実践

藤原 秀樹さん(株式会社チームスピリット サービスディベロップメントチーム ディレクター)

多くの企業が働き方改革に取り組んできたことで、長時間労働の是正、多様な働き方への対応は広く浸透しました。一方で、組織や個人の生産性向上やクリエイティビティにどうつながっているのかは見えにくい、という声も聞かれます。こうした状況を受け、従業員一人ひとりの働き方を可視化し、より先進的な働き方を支援するクラウドサービス「TeamSpirit(チームスピリット)」を導入する企業が増えています。株式会社チームスピリットのサービスディベロップメントチームでディレクターを務める藤原秀樹さんに、「TeamSpirit」を開発した背景やその特長、新サービスなどについてお話をうかがいました。

日々の業務遂行に不可欠な機能を統合。業務管理がシンプルに

働き方や組織のあり方について、どのようにお考えですか。

日本では少子高齢化によって、労働生産人口が減少しています。一方で、ビジネス面ではグローバル化が進んでおり、世界の企業と競い合う場面が増えています。こうした背景もあって、企業ではこれまでの働き方や組織のあり方を見直し、限られた業務時間内でも効率的で生産的な成果を出そうとする機運が高まっています。

これまで大企業では、自社の人事制度に適した独自のシステムを開発するケースが多かったかと思います。しかし現在は社会と経済の変化が早く、システムの改修を迫られるスピードもあがっています。システムの所有から利用へという意識変化もあって、大企業においても、クラウドサービスに対する心理的なハードルがかなり下がってきました。コストメリットもそうですが、働き方改革関連法のように法律が変わってもスピード感を持った対応が可能なことから、クラウドサービスを導入する企業が増えているのです。興味深いのは、導入したシステムに自分たちの働き方を合わせようとする動きがあること。自社の人事制度に合せてシステムを独自にカスタマイズ開発してきた時代と比べると、大きな変化と言えるでしょう。

貴社が提供されている「TeamSpirit」の特長を教えてください。

「TeamSpirit」は、企業の働き方改革を推進するプラットフォームです。特長は三点あります。まず一点目は、勤怠管理と工数管理、経費精算をはじめ、従業員が日々接している複数の社内業務システムを一体化していること。複数のシステムにログインする必要なく、「TeamSpirit」だけで作業を完結でき、間接業務時間の削減を実現します。二点目はクラウドサービスであること。企業が独自にシステムを開発する必要がなく、すでにできあがったオンラインサービスなので短期間に導入できます。企業ごとに必要な機能の組み合わせが可能で、利用人数に応じた料金体系となっているため、リーズナブルで経済合理性もあります。

三点目は、「統合基幹業務システム(ERP)」のフロントウェアとしての機能も持っていること。フロント部分には、企業の従業員や管理担当者がじかに毎日接します。すでに基幹システムを導入している企業で、フロントウェアを「TeamSpirit」に置き換えて統一するケースも増えています。特に大企業では、勤怠管理だけ、経費精算だけというわけにはいきません。在庫や出庫、生産発注管理を一体化させた巨大な基幹システムを保有しているケースが多く、「TeamSpirit」のような使い勝手のいいフロントウェアと連携させることで、従業員の正確なデータ入力促進と、データ解析レポート機能を通じた業務改善への気付きの機会を全社的に提供しています。

「TeamSpirit」は従業員が数千人規模の大企業はもちろん、中小企業でも多く導入されています。導入企業数は1,100社以上、ユーザー数は19万人超にのぼり、利用実績数が毎年大きく増えています。「TeamSpirit」を導入したことで、管理部門が月次業務に要した時間を70%以上削減できた大手企業もあります。

「TeamSpirit」シリーズの概要

「TeamSpirit」シリーズの概要

未来に向けた時間を創出・マネジメントする新サービス「TeamSpirit WSP」

新サービスをリリースされたそうですね。

現在多くの企業が取り組んでいる働き方改革は、間接業務の時間削減や効率化によって働く時間を短くしようとする傾向が強いと感じています。しかし、日本企業は以前から効率化が進んでいたこともあり、特に大手企業では短期的な働き方改革の施策は対応済みです。そのため、最近は「組織の生産性を上げる次の一手はないか」という相談を受けることが多くなってきました。これに対して当社が提案しているのは、従業員の業務時間の使い方を変えることです。時間を量的にとらえるのではなく、質的に見てどうより良くするのか。これからは、同じ時間でどんな成果を生み出すのかが勝負になってきます。目的の曖昧な会議をしても、丁寧に社内資料を作っても、1時間は1時間です。その時間を創造的で生産的な時間にするための仕組みを提供できないかと開発したのが、大企業での利用を想定した新サービス「TeamSpirit WSP(Workforce Success Platform)」です。

「TeamSpirit WSP」は、現行サービス「TeamSpirit」で評価いただいている勤怠管理、工数管理、経費精算といった社内業務システムの一体化をより進化させた点に加え、新たにタイムマネジメント機能を搭載しました。タイムマネジメント機能は、目標達成に向けて必要な業務時間をカレンダーに登録することが可能。目標達成のためにどのくらい時間をかけているかが、計画と実績の比較で明確にわかります。なぜこのような新機能を盛り込んだかというと、未来への投資につながる時間は、日々の業務に忙殺されてどうしても後回しになりがちだからです。目標達成のための時間の使い方を可視化することで、未来に向けた一歩が着実に踏み出せます。

また、目標への進捗状況を上司と共有することも可能です。もし目標達成のための時間が十分に確保できていないと判明した場合は、業務内容の見直しや目標再設定に向けた対話も促進され、組織全体の活性化・生産性向上につながります。

「TeamSpirit WSP」とは

「TeamSpirit WSP」とは

「TeamSpirit WSP」投入で描いている今後について教えてください。

今後の目標は大きく二点あります。一つは先進的な働き方を追求する企業に「TeamSpirit WSP」をぜひご利用いただきたいこと。もう一つは、「TeamSpirit WSP」のグローバル展開です。そのためにも、多言語対応と多通貨対応をはじめとしたグローバルでの利用に向けたシステム構成にしています。グローバル展開する企業では従業員の生産性をいかに上げるか、時間あたりの成果をどう最大化するかにしのぎを削っています。当社が目指すのは、「世界に通用するSaaSブランドになり、働き方改革ソリューションNo.1企業になること」。このミッションの実現を目指して、企業の業務改善・生産性向上に貢献する役割をしっかりと果たしていきます。


チームスピリット業務効率化実践

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