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日本の人事部 人的資本経営

【ヨミ】シンリテキシホン 心理的資本(Psychological Capital)

「心理的資本」とは、将来に希望を持ち、自ら目標を設定して物事に挑戦し、自律的に前に進んでいくことができる心の状態のこと。米国のネブラスカ大学名誉教授、フレッド・ルーサンス氏らによって提唱された概念です。心理的資本は、自己開発や自己成長を促すモチベーションとなり、働きがいやワーク・エンゲージメントを高める重要なファクターになっています。仕事において成果を上げる要因には、人的資本や社会関係資本が重要であると考えられてきましたが、それらに加えて、ポジティブな心理的エネルギーを持っていることがパフォーマンスに影響するとして、近年注目されています。

心理的資本人的資本社会関係資本ワークエンゲージメントモチベーション

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心理的資本(Psychological Capital)のケーススタディ

成果につながるポジティブエネルギー
心理的資本が重要視されるようになった理由

あなたの周囲で活躍している人は、どのような要素が成果につながっているのでしょうか。データ分析が得意で、人並外れた情報量を処理できる。人柄が良く、周囲からの信頼が厚い。打たれ強く、気付いたらすぐに行動する……。強みは人それぞれあるものですが、何が成果を生み出す要因になるのか、これまでもさまざまな調査や研究が行われてきました。

まず注目されたのが「人的資本」。知識やスキル、学歴など、その人が「何を身につけたか」が重要であるとする考え方です。そのほか、「誰を知っていて、信頼されているのか」という人的ネットワークを重視する「社会関係資本」も注目されてきました。そして、最近注目されているのが「心理的資本」です。

では、なぜ心理的資本が注目されているのでしょうか。昨今、ビジネスを取り巻く環境は目まぐるしく変わり続けており、以前の産業構造では役立っていた知識やスキルがすぐに廃れてしまうことも少なくありません。変化に対応するため、高い心理的資本を保ち、新しいことを学んだり挑戦したりできる人材が求められるようになってきているのです。

心理的資本を構成しているのは四つの因子です。「希望(Hope)」「自己効力感(Efficacy)」「レジリエンス(Resilience)」「楽観性(Optimism)」。それぞれの頭文字をとり、「The HERO within(自分の中の英雄)」と表現されることもあります。

参考:こころの資本―心理的資本とその展開

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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