クレオマーケティングは、1993年にいち早く人事給与パッケージの販売を開始しました。すでに導入実績は2000社に達しています。本日は、人事業務から、社員の就業・人材育成までトータルに支援する、最新の人材統合管理ソリューションについてご紹介していきたいと思います。
人事給与システムの歴史を振り返ると、90年代前半ごろは何億円もする大型の汎用機やホストコンピュータ上に、自前の給与計算中心のシステムを積んでいるといった会社が多くありました。90年代後半になると、Windowsの普及などによるダウンサイジングの流れが本格化し、2000年問題の影響などもあって人事給与パッケージが一気に普及しました。人事給与パッケージの原点はコスト削減と制度対応です。低コストで継続的に法制度などに対応していくことが人事給与システムの根底にあります。
一方で、人事のトレンドもこの間に大きく変化しています。90年代後半ごろから雇用体系の多様化などによる人事・給与規定の見直しや、目標管理制度の導入など、人事制度の再構築の動きが出始め、最近ではOJTや教育研修など、人材育成に関するニーズが高まってきています。こうした流れを受けて、人事給与パッケージ対するニーズも、従来の給与計算中心から人事管理、目標管理や人材育成への対応などへと変化してきています。また、WEB技術やインターネット技術の革新により、社員への情報開示などのWEBサービスへの関心が高まってきているのが現在の状況です。
私たちが提供する「ZeeM」(ジーム)は、これらの多様化する企業のニーズに応えることができる人材統合管理ソリューションです。導入企業の規模は300名~3000名が中心ですが、中には3万名の会社もあります。10年以上利用されている会社もたくさんあります。
「ZeeM」は、給与計算および主として給与計算に必要な人事情報を管理する「人事給与システム」と、目標管理・考課・評価、自己申告、業務経歴、資格、研修、OJT進捗管理などの、人材開発に必要な情報を管理する「人材開発システム」、各種人事申請や明細書照会等のセルフサービス化を実現する「人事申請システム」、そして出退勤や勤務申請などの勤怠管理、36協定チェックなどの労務管理を行う「就業管理システム」の大きく4つから構成されます。
「人事給与システム」は主に人事部門が使いますが、「人材開発システム」「人事申請システム」「就業管理システム」は主に現場の社員が使います。「人事給与システム」は、コスト削減と制度対応が原点にありますから、企業ごとの業務特性にノンカスタマイズで対応できる汎用性を備えていることが必要ですし、人事部門にとって業務の生産性を高めることができる機能やユーザーインターフェースが求められます。一方で、「人材開発システム」「人事申請システム」「就業管理システム」は、主に現場の社員が使うシステムですから直観的な使いやすさが求められます。また、「人材開発システム」「就業管理システム」は、業種・業態や企業文化などにもとづく企業ごとの独自性に合わせたシステムの構築が必要です。「ZeeM」は、こうした様々な要件に柔軟に対応でき、お客さまにジャストフィットするシステムを提供することができます。
コスト削減と制度対応を原点に、最新のインフラ技術や業務トレンドを取り入れながら人材統合管理ソリューションに進化した「ZeeM」ですが、さらに私たちは、お客さまに長く効果を発揮し続けていただける製品・サービスの提供を心掛けています。
たとえば、どんなに高機能なシステムでも、使い勝手が悪ければその機能を活かせることはできませんし、どんなに自社にマッチしたシステムでも、バージョンアップのサイクルが短く追加コストが頻繁に発生するようでは費用対効果を上げることができません。 「ZeeM」の製品コンセプトは「ZeeMは、ずっと使える。」です。「ZeeM」は、使いやすさへのこだわりはもちろん、長くご利用いただけるバージョンアップの考え方や、ご利用の満足度を向上するサポート体制などを用意し、使い続けていただくほど効果を発揮するシステムを提供することができます。
ここでZeeMの4つの強みをご紹介したいと思います。一つ目は無理なく始められる点です。豊富な機能群の中から必要な機能だけを組み合わせて利用を始めることができ、また、段階的に利用する機能を拡張して行くこともできます。
二つ目は、使いこなせるという点です。たとえば「人事給与システム」には利用者の役割に応じた業務手順をそのままメニューに登録できる「業務フローメニュー」が用意され、システムを業務に合わせて最適化していくことができます。また、「人材開発システム」「人事申請システム」「就業管理システム」はWebポータル上に統合され、従業員が直感的に使える分かりやすいユーザーインターフェースを提供できるようにしています。
三つ目は進化し続けるという点です。最新技術に対応したZeeMは、同一アーキテクチャー上でのバージョンアップはしません。だから、同一バージョンにおいて進化し続けるシステムを使うことができます。四つ目は、継続利用意向No.1のサポートです。2010年3月に実施された全国調査(マクロミル リサーチ調べ)の「継続利用意向」項目で1位を獲得しました。稼働責任をもった導入支援を行い、担当SEによる定期訪問も実施。顧客の問い合わせにもSEが対応しています。
これからも、顧客の皆さまが安心して長く利用いただけるような人事システムを提供したいと思っています。本日はありがとうございました。