グローバル化が進展し、経営環境が激しく変化する中で、人事部門には課題が山積しています。複雑に絡み合うさまざまな課題を効率的・効果的に解決するには、これまでの日本企業の人事部門が頼ってきた「KKD(勘・経験・度胸)」だけではもはや通用しない時代になりました。
そこで、昨今、注目されているのが「人工知能(AI)」「データ分析」「ソーシャルメディア活用」などの「テクノロジー」です。テクノロジーを活用することで、人材の情報が可視化され、問題発生が予測しやすくなり、科学的・客観的な人事業務が可能になると言われています。本セッションでは、テクノロジー活用の専門家によるパネルセッションと参加者同士のディスカッションを実施。まず、AIやデータ分析、ソーシャルメディア活用の基本を知ることから始め、テクノロジーをどのように人事業務に生かせばいいのかを考えます。
株式会社リクルートホールディングス Recruit Institute of Technology 推進室室長
石山 洸氏
【石山 洸氏プロフィール】
(いしやま こう)リクルートのAI研究所 Recruit Institute of Technology 推進室室長。大学院在学中に修士2年間で18本の論文を書き、アラン・ケイの前でプレゼン。博士課程を飛び越して大学から助教のポジションをオファーされるも、リクルートに入社。雑誌・フリーペーパーから、デジタルメディアへのパラダイムシフトを牽引。リクルートとエンジェル投資家から支援を受け、資本金500万円で会社設立。同社を成長させ、3年間でバイアウト。その後、メディアテクノロジーラボの責任者を経て現職。
アクセンチュア株式会社 人事部 新卒採用チームリード
佐藤 優介氏
【佐藤 優介氏プロフィール】
(さとう ゆうすけ)早稲田大学政治経済学部卒業。大学時代にベンチャー企業での新規事業立ち上げ、起業を経て、アクセンチュアに戦略コンサルタントとして入社。主に金融機関向けのコンサルティングプロジェクトに従事する。その後コンサルタントの仕事の傍ら、高校生・大学生向けのキャリア教育支援団体である「NPO法人JUKE」を創業し、ジョブシャドウイングの普及に努める。2012年の娘の誕生にともなってNPOの代表を後進に譲り、その後1年間の育児休暇を取得。子育てをしている中で「人材育成に関わりたい」という思いが強くなり、職場復帰の際に人事部に異動。人事部では中途採用・第二新卒採用の担当を経て、現在は新卒採用チームリード(新卒採用責任者)として、仕事に邁進している。
SAPジャパン株式会社 人事・人財ソリューション部 部長
南 和気氏
【南 和気氏プロフィール】
(みなみ かずき)大阪大学法学部卒業後、米国企業を経て2004年、SAPジャパンに入社。人事・人材戦略コンサルティングのスペシャリスト。欧米企業で広く導入されているグローバル人事の手法を、日本に適応させた「日本型タレントマネジメント」を2006年より「人材教育」誌に連載発表。2015年、先進企業の人事責任者や、オピニオンリーダーと共に、日本企業によるグローバル人事推進のノウハウを記した日本初の書籍「世界最強人事」(幻冬舎)を出版。大きな反響を呼んだ。現在SAP アジアパシフィックに所属し、日本を含めた北アジアを担当している。