残業時間の取扱について
現在、研修期間中の派遣社員がおります。
まだ、業務の基礎(製品知識等)を教えている段階でOJTにも入っておりません。
当社では、時間外手当(割増賃金)を支払ってまで、研修(教育)をすることは考えになく、
「OJTに入るまでは定時間内(1日8時間、週5日で」と、予め本人に伝えてあります。
しかし、勉強熱心で「定時間後に自習をしたい」とのことですので、会社の設備(PC等)の使用は認めています。
ところが、派遣元会社へはその時間も勤務時間として報告しているようで、派遣元会社より当社から連絡をした労働時間と異なるとの連絡を受けました。
このような場合、本人の自習の時間は、残業時間として取り扱わなければならないのでしょうか?
ご指導、よろしくお願い致します。
投稿日:2005/10/24 17:33 ID:QA-0002376
- *****さん
- 茨城県/その他業種(企業規模 31~50人)
この相談に関連するQ&A
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
- 坂井 求
- 社会保険労務士法人 坂井事務所 所長
残業時間の取扱について
労働者が自分の判断で残業した場合について、厚生労働省の通達では
「使用者の具体的に指示した仕事が、客観的にみて正規の勤務時間内に処理できないと認められる場合のように、超過勤務の黙示の指示によって法定労働時間を超えて勤務した場合には、時間外労働となる」
と示しています。
したがって、OJTに入るまでの定時間後の自習は、本人が社内に私用でとどまっているだけのことですので残業とはみなされません。
投稿日:2005/10/25 10:07 ID:QA-0002390
相談者より
派遣元会社が残業だと主張するので、困っておりました。
ありがとうございました。
投稿日:2005/10/25 11:35 ID:QA-0030952大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
残業時間の取扱について
結論から申し上げますと残業と認める必要はないでしょう。
ただし、以下の点にご留意ください。
残業は原則的には命令によって実施されるものですが、業務量や納期等の理由から、直接の指示がなくても、つまり自発的に残業した場合であっても時間外労働となる、という点です。
「自習」時間にどのような事をしているのか、また、基礎知識を教えている段階としても何らかの作業が発生していないのか、という実態を調査したうえで当該社員に「自習」は残業では無いことを正しく伝えてください。
当該社員の視点に立った点検を踏まえた指導をおこない、後々の労務問題に発展することのないようにご留意ください。
投稿日:2005/10/25 11:42 ID:QA-0002397
回答に記載されている情報は、念のため、各専門機関などでご確認の上、実践してください。
回答通りに実践して損害などを受けた場合も、『日本の人事部』事務局では一切の責任を負いません。
ご自身の責任により判断し、情報をご利用いただけますようお願いいたします。
問題が解決していない方はこちら
-
みなし残業について 質問ですが、当社では 月30時間... [2009/05/15]
-
休日にかかった深夜残業 いつもお世話様です。さて、質問さ... [2008/06/24]
-
法定内残業をみなし残業に含むことはできますか 午前休を取得して、残業した場合の... [2018/08/03]
-
時短勤務者の残業時間 育休を取っていた方が時短で復帰し... [2017/06/07]
-
半日勤務時の残業について みなし残業導入時の残業について質... [2017/02/28]
-
勉強会の残業代について 就業時間後に勉強会なるものを催す... [2008/06/26]
-
みなし残業について
みなし労働について みなし残業を導入する事で、使用者... [2020/06/27]
-
深夜残業における休憩 普通残業から深夜残業になったとき... [2005/03/28]
-
残業代の計算について 日々-30分単位で残業単価を設定... [2018/03/24]
-
(深夜・法定内)残業時間の端数処理について 弊社では、毎日5分単位で残業時間... [2010/06/23]
お気軽にご利用ください。
社労士などの専門家がお答えします。
関連する書式・テンプレート
OJTマニュアル
OJTを実施する側に伝える、OJTのコツをまとめたマニュアルです。
OJT計画書
OJTを行う際の計画書です。育成目標の立て方のポイントなどを記載しています。
研修報告書
社内向けに、研修の内容や所感を報告するための書式です。
テーマ別研修の目的・テーマ例・留意事項
事業展開と課題から必要な研修テーマを決定します。テーマには「グローバル研修/コンプライアンス研修/リーダシップ研修/ダイバーシティ研修」などがあります。
ここでは、研修テーマの設定、テーマ研修例の解説、研修の運営上の留意事項などを盛り込み整理しました。