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2019/01/15

睡眠データから日中の眠気予測、アプリで個人に最適な睡眠改善アドバイス~SleepTechを活用した「働き方改革・健康経営推進」睡眠改善プログラムを提供開始:ニューロスペース

テクノロジーで人々の睡眠課題を解決するSleepTech(スリープテック)事業を展開する株式会社ニューロスペース(本社:東京都墨田区、代表取締役:小林 孝徳、以下 ニューロスペース)は、国内で初めて、SleepTechを活用した企業の働き方改革・健康経営推進を支援する睡眠改善プログラムを2019年4月より提供開始します。

本プログラムでは、ニューロスペースがこれまで60社、のべ1万人以上の多様な産業現場での睡眠改善を通じて蓄積した睡眠課題ビッグデータ・改善ノウハウや、IoT型睡眠計測デバイスで計測した個人の睡眠データを元に、従業員の日中の眠気発生時間帯やその程度を予測し、一人ひとりに睡眠改善アドバイスを行う助言アプリを提供します。これにより、ニューロスペースは従業員の睡眠課題を起因としたパフォーマンス低下を解消し、企業の働き方改革・健康経営推進に貢献します。また、本プログラムは健康経営先進企業であるロート製薬、フジクラで採用が決定しています。


【働き方改革・健康経営推進プログラム開発の背景】
2018年5月に産業医科大学が発表した研究(Nagata T, et al., J Occup Environ Med. (2018))から、日本企業のプレゼンティーイズム損失(試算結果従業員1人あたり年間約30万円)の内訳は肩や首の凝り(14%)に続いて、睡眠不足が2番目に大きい損失(11%、1人あたり年間約3.4万円)となっています。また、弊社が行っている企業向け睡眠研修でも従業員が抱える睡眠課題は深刻で、勤務時間や通勤時間が原因で十分な睡眠を取れていないと感じたり、眠気が生産性低下へ影響していると感じている従業員が多数いることが明らかになっています。

ニューロスペースはこれまで、多様な業種や勤務体系で働く従業員の睡眠課題・勤務実態・生活習慣を把握し、集合形式ラーニングプログラムを通じて課題実態に即したソリューション提供を行ってきました。また、従業員の睡眠課題は、仕事中の眠気を誘発し企業の業績や事業リスクに繋がる要因となり得ますが、睡眠課題の本質的な解決には、従業員の夜の睡眠改善と日中の眠気発生防止を同時に実現することが重要と考え、集合形式ラーニングプログラムの提供に留まらず、サイエンステクノロジーを活用した改善施策の開発に取り組んできました。

そのような状況の中、ニューロスペースは、従業員の本質的な睡眠改善を目指し、個人の計測データをもとに一人ひとりに最適な睡眠改善助言アプリの提供を行い、企業や組織の課題実態に応じてカスタマイズし、組織と個人を両面から支援する企業向け睡眠改善プログラムの提供を開始することとなりました。


■プログラムの特徴
・高精度かつ継続的に計測しやすい睡眠計測デバイス(*1)で取得した睡眠データに基づきアプリを通じて個人に最適化された改善アドバイスを実施
・企業や組織の課題実態に応じてカスタマイズし、組織と個人の取組みを掛け合わせ改善に向けた個人の行動変容と企業の働き方に起因する課題解決を支援
・産業現場睡眠課題ビッグデータ(60社・のべ1万人以上)、改善ノウハウをベースとしたアドバイスや改善ソリューションを構築
・企業の生産性向上およびプレゼンティーイズムの損失解消に向け「日中の眠気」「夜の睡眠改善」両方にアプローチ
・時差ボケ調整サービスやスマート寝室など(サービス実装中)との連携を視野に入れ、ビジネスパーソンを取り巻く様々なシーンでの睡眠改善を実現

(*1)後段の睡眠計測デバイスにて詳細記載


■睡眠改善助言アプリについて(機能一部抜粋)
この他、日々の睡眠計測結果、週・月次単位の睡眠傾向に基づいたアドバイス、他の利用者の改善状況や好取組み共有、組織での改善取組みに向けたイベント機能などを搭載しています。
また、企業管理者はアプリ利用対象者全体の改善推移などが確認でき、導入効果の検証が可能となります。


■アプリの特徴
・「日中の眠気の予測」機能で、その日の眠気の時間帯やその程度を知ることにより、1日の業務計画の組み立てや仮眠による眠気の解消などパフォーマンス低下防止が可能
・その日1日の過ごし方をタイムライン形式にて表示。一人ひとりに最適化されたタイミングと内容で、夜の睡眠改善に向けた具体的な行動をアドバイス
・大手4社(吉野家、KDDI、東京電力エナジーパートナー、三井物産)のべ100名で実証実験実施し平均睡眠時間が30分以上増。主観アンケートからも改善結果を確認。他へのお勧め度各社平均70%以上を獲得


■睡眠計測デバイスについて
イスラエルIoTヘルスケア機器ベンチャーであるEarlySense(本社:イスラエル ラマト・ガン CEO:アヴナー・ハルパーリン)と提携を行い、非接触型睡眠計測デバイスを国内初導入します。本計測デバイスで取得する多岐に渡るデータを解析し、就寝(寝つき)までの時間、中途覚醒時間・回数、ノンレム睡眠やレム睡眠など各睡眠ステージなどが精緻に解析できるため、個人の睡眠傾向を正確に把握し、その傾向に対して的確な睡眠改善のアドバイスを行うことが可能です。
計測方法は、マットレスの下に挿入するのみで非接触のため、ユーザーに負担をかけずに継続的な計測が可能となります。また睡眠ステージ判定については、睡眠ポリグラフ検査(PSG)と比較した判定感度が睡眠/覚醒で92%以上と論文発表(*2)されており、非接触でありながら高精度の計測が可能です。
(*2)Tal A, et al., J Clin Sleep Med.  (2017)

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社ニューロスペース https://neurospace.jp/ /1月14日発表・同社プレスリリースより転載)


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