講演者インタビュー
新人研修を科学する:現代に求められる研修の新常識

株式会社人的資産研究所(セプテーニグループ) 代表取締役
進藤 竜也氏
新入社員が会社に適応し長期的に活躍するため、新人研修は重要なステップとなります。一方、「新人の内面」と「職場環境」の急激に変化によって、最適な育成手法を改めて見直す必要があります。本講演では、最新の学術研究をもとに新人の定着と活躍に効果的な研修内容とその実践方法について解説。活躍・定着に必要な4つの要件や現場で活用できるOJT指導員向けの具体策とは? オンボーディング理論をベースに紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は、新人研修の設計や運用において、次のような課題意識をお持ちの人事・育成担当者様、マネジメント層の方々に特におすすめです。
・従来通りの研修を続けているが、Z世代を中心とする新人の価値観や行動様式に合っているか不安を感じている。
・新入社員のエンゲージメントが低く、早期離職に歯止めがかからない。特に転職理由として「人間関係」を挙げる声が多い。
・リモートワークの普及などで職場内のコミュニケーションが減少し、新人が組織に馴染むための人間関係の構築に悩んでいる 。
・経験則や慣習に頼った研修から脱却し、学術的なデータや理論に基づいた、納得感のある効果的な研修を設計したい。
これらの課題に対し、本講演では「なぜそうすべきか」という学術的な理論と具体的な打ち手の両方を提供し、貴社の新人育成をアップデートさせます。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演の聞きどころは、新人育成を「科学的な視点」で構造的に理解し、具体的なアクションに繋げられる点です。
注目すべきポイントは3つです。
1. 活躍・定着の「4つの要件」という明確なフレームワーク
学術研究に基づき、新人が組織で活躍・定着するために不可欠な要素を4つに体系化して解説します。これにより、自社の研修に何が足りないのかを客観的に把握できます。
2.「新人」と「職場」の"変化"という背景の解説
なぜ今、新人研修の見直しが急務なのかを、「Z世代が求める心理的居場所感」という新人の内面的な変化と、「コミュニケーション量が低下し人間関係が築きにくい」 という職場の環境変化の両面から深く掘り下げます。
3. 理論と実践の橋渡し
オンボーディング理論をベースに、「OJT指導員の役割明確化」 といった、明日から現場で応用できる具体的な実践策まで落とし込んでご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
新人研修は、ただ知識を教えるだけでなく、新人が安心して組織に溶け込み、自律的に成長していくための土台を作る重要なプロセスです。本講演が、皆様の新人育成に対する考え方をより深く、確かなものにする一助となれば幸いです。
ご参加の際は、ぜひ「自社の新人研修の目的は何か?」「今、新人と現場の双方にどのような課題があるか?」を少しだけ考えてみてください。皆様の課題意識と、私たちが提供する情報が交わることで、きっと貴社だけの最適な研修の姿が見えてくると考えております。どうぞよろしくお願い致します。
- 進藤 竜也氏(しんどう たつや)
- 株式会社人的資産研究所(セプテーニグループ) 代表取締役
- “人が育つ”を科学するをテーマに、データを活用した科学的な人材育成プロジェクトに10年以上従事。一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会 上席研究員 / 個人情報保護士。

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