講演者インタビュー
マネジメントがうまくいく組織、うまくいかない組織〜明暗分ける課題の言語化と組織デザインの再構築〜

株式会社EVeM 代表取締役 CEO
長村 禎庸氏
AIの進化や働き方の多様化で、管理職は業務過多やマネジメントの複雑化に直面し、疲弊し続けています。従来の年功序列のマネジメントは通用しないのが現状です。本講演では、マネジメントが「機能している組織」と「機能していない組織」の違いを、企業事例を通じて浮き彫りにします。キーファクターとして、各社のマネジメント課題をどのように「言語化」し、「組織デザイン」をどう描くべきか、ゲストとともに議論します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
年功序列の人事制度が終焉を迎え、DXが進む変化の時代、マネジメントは従来のやり方だけでは機能しづらくなっています。AIの進化や働き方が多様化するなかで、皆さんの組織の管理職も、業務負担に追われながらチームを導く難しさに直面しているのではないでしょうか。
人事部門には、そうした現場に応えられる制度や仕組みを設計し、組織を支える役割が求められています。管理職・経営層にとっても、戦略を実行に移すための組織デザインをどう描くが大きな課題です。
本セッションでは、実際の企業事例を通じて「うまくいく組織」と「そうでない組織」の違いを浮き彫りにし、組織デザインと課題の言語化の重要性を探ります。
現場を支える人事の方、日々チームを率いる管理職の方、そして組織変革をリードする経営層の方、それぞれに新たな視点と示唆をお届けします。「自社のマネジメントにはどんな支援が必要なのか」を、この機会に言語化し、未来の組織づくりへの一歩を踏み出してください。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本セッションの見どころは、実務家と研究者という異なる立場から、同じ課題に光を当てる点にあります。
EVeM代表の長村禎庸は、ベンチャー経営の経験を基盤に「マネジメント100の型」を体系化し、誰でも使える実践知として企業に提供してきました。その知見は、現場でマネジメントに苦しむ管理職を支えるだけでなく、経営層にとっても組織を機能させる具体的なアプローチとして注目を集めています。
一方、リクルートワークス研究所の主任研究員・辰巳哲子さんは、企業・学校・自治体との共同研究を数多く手がけ、組織とキャリア開発の領域で第一人者として活躍されています。2025年には「マネジメントを編みなおす」をテーマに、多忙な管理職の疲弊を単なる個人のスキル不足ではなく、制度や構造の問題として捉え直す研究を発表。その切り口は、現場を預かる人事・管理職にとって大きな示唆を与えるものです。
二人の観点が交わることで、現場のリアルと研究知が補完しあい、「課題の言語化」と「組織デザイン」という共通テーマを多角的に掘り下げます。
実際の企業事例も紹介され、参加者は自社の課題を振り返りながら、組織が機能する条件を具体的に考えることができます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
変化のスピードが増す時代、マネジメントの課題はもはや、日々の業務の中で組織をリードしようと奮闘する管理職だけの課題ではありません。人事の皆さんは制度と現場をつなぎ、経営層は戦略を実行できる組織を描く役割を担っており、マネジメントの課題は中長期的な成長を希求する、組織課題そのものです。
本セッションでは、「マネジメント100の型」によって技術としてのマネジメントを提唱するEVeM代表・長村禎庸と、組織開発研究の第一人者・辰巳哲子氏が登壇。実務家と研究者の対話から、組織が機能し、マネジメント層が生き生きと仕事ができる条件を浮き彫りにします。
現場のリーダーから経営層まで、明日の組織づくりに挑むすべての方に、新たな視点と勇気をお届けします。実践的なヒントの得られる場となっています。ぜひご参加ください。
- 長村 禎庸氏(ながむら よしのぶ)
- 株式会社EVeM 代表取締役 CEO
- 大阪大学卒業後、リクルート、DeNAを経て、ハウテレビジョン取締役COOとして同社を東証マザーズ上場に導く。2020年にEVeMを設立。経験やセンスに頼らない「マネジメントの型」を開発し、トレーニングとして提供。サービスは4年で約2,000名が受講。著書に『急成長を導くマネージャーの型』がある。

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