講演者インタビュー
学びが日常化した組織・電通の人事が語る“音声学習”の強み―リスキリング時代の「自律学習」定着の実践法

株式会社オトバンク 代表取締役会長/日本オーディオブック協議会 常任理事
上田 渉氏
人的資本経営の実現には、研修等による一過性の学びにとどまらず、日常に学びを根づかせる仕組みが欠かせません。本講演では、学びを日常化した組織・電通の人事担当者をゲストにお招きし、リスキリング時代に求められる自律学習定着の実践法をご紹介します。社員の学びを習慣化し、組織の成長に直結させる具体的なアプローチが見つかる内容です。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
今回の講演は、人材育成を担当する人事の方や、組織全体の能力や生産性を高めたいと考える経営層の方におすすめです。研修や集合教育だけでは学びが一過性で終わり、日常業務への定着や継続的な成長にはつながりません。
本講演では、リスキリングや能力開発を効果的に進める方法や、学習の習慣化、組織全体の学びの文化を作る具体的なノウハウや事例をお伝えします。さらに、電通の人事部をゲストにお招きし、「音声コンテンツ」を活用した自律学習定着の成功事例や、社員が自ら学ぶ仕組みの設計方法、学びの成果を組織の成長につなげる具体的なアプローチもご紹介します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演では、自律的な学習を習慣化させるための具体的な手法をご紹介します。注目すべきポイントは三つです。
一つ目は、リスキリング時代に求められる自律学習の設計と定着の方法です。学びのスタイルは多様化しており、熱心に学ぶ社員と学ばない社員の間に“学習格差”が生まれています。こうした状況で重要になる「認知特性」に着目し、一人ひとりに合った学びの機会を提供する方法を事例とともに解説します。
二つ目は、学習エンゲージメントを高める音声コンテンツの活用です。通勤時や業務の合間に学べる“ながら学習”の事例を紹介し、学習の継続性と効率性を高める具体的な方法をお伝えします。
三つ目は、学びの成果を組織の成長につなげる仕組みです。社員の学習を組織成果に結びつける評価やフォローの仕組み、学習文化の醸成など、実務に即した方法と事例をご紹介します。
研修や教材の提供にとどまらず、社員の学びを習慣化し、組織全体の能力を向上させる具体的アプローチを、企業事例を交えてお届けします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
今回の講演では、一過性で終わる学びではなく、自律学習を定着させる方法や、社員自らが主体的に学ぶ仕組み作りについてお伝えします。通勤時や業務の合間に活用できる音声コンテンツの事例を交え、学習を習慣化し、組織の成長につなげる実践的なアプローチをご紹介します。参加される皆さまには、今日の学びをすぐに自社で試し、社員の成長と組織力向上に役立てていただければと思います。
- 上田 渉氏(うえだ わたる)
- 株式会社オトバンク 代表取締役会長/日本オーディオブック協議会 常任理事
- 東京大学経済学部経営学科中退。複数NPO・IT企業の立ち上げ・運営を経て、2004年オトバンクを創業し、代表取締役に就任。出版業界の振興を目的に、オーディオブックを文化として浸透させるべく日々奔走している。2022年7月に10年ぶりに著書『超効率耳勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を出版。

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