講演者インタビュー
体調悪いな…の裏に潜むメンタル不調を見逃さない
1万件の相談からみる、見えない不調に迫る3つのポイント

ティーペック株式会社 こころのサポート部 東京EAPセンター
越智 雅子氏
近年、働き方が多様化し仕事と私生活の切り分けが難しく、体調不良になる人が増えています。しかし、従業員からの健康相談を紐解くと、「体調不良の要因が実はメンタルの問題だった」というケースも多くみられます。本講演では、専門家による“見えないメンタル不調”が、からだの不調に繋がっていた事例を解説。企業がなかなか把握しづらいメンタル不調を早期発見し、離職・休職を防ぐ仕組みづくりについてお話しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は、従業員のメンタルヘルスの現状を把握したい人事・労務担当者や、休職や離職につながるリスクを未然に防ぎたい管理職、健康経営やウェルビーイング推進を担う経営層に最適な内容です
近年、働き方改革やリモートワークの普及などを背景に、従業員のメンタルヘルスをめぐる課題は一層多様化しています。
表面的には順調に業務をこなしているように見えても、実際には孤立感やキャリア不安、職場内の人間関係に悩みを抱えるケースは少なくありません。
また職場や仕事のことだけではなく、家庭・友人などのプライベートな悩みも多く、当社の健康相談・カウンセリングサービスの相談内容はプライベートな悩みが過半数を占めているのが現状です。
会社が介入しづらい悩みを放置せず、メンタルヘルス対策を行うことで、従業員が安心して長く働ける環境づくりにもつながります。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
貴社の従業員は何に悩み、パフォーマンス低下や離職・休職につながってしまうのか、メンタルヘルス相談事例から読み解く実態をご紹介します。
たとえば、一見すると身体の不調のように見えるが、精神的な課題であるケースが多くあります。本人も自覚していないような課題を、会社はどう把握し、どのようにサポートすべきでしょうか。
また、プライベートでの悩みを抱えている人も多く、悩み事やメンタル不調が仕事のパフォーマンスに影響することがあります。このような会社が介入しづらい課題に、どう向き合うべきでしょう。
さらに、人事・総務だけでは対応が難しい課題に対し、会社としてどう対策すべきかについても解説します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
従業員が安心して働き続けるためには、生活全体の充実を視野に入れたアプローチが欠かせません。
加えて、メンタルヘルス支援は特別なものではなく、日常的な気づきや仕組みづくりの中で実現できます。本講演では、その仕組みづくりについてご紹介いたします。
個人の健康を守ることによって、組織にとっての持続的な成果にもつながります。
ぜひ、本講演を、貴社の従業員とそのご家族が安心して相談できる仕組みづくりのきっかけにしていただければと思います。
- 越智 雅子氏(おち まさこ)
- ティーペック株式会社 こころのサポート部 東京EAPセンター
- 臨床心理士、公認心理師。心療内科、スクールカウンセラー、在上海中医クリニック、B型就労支援事業所等を経て現職。現在は電話・オンライン・対面・Webによるメンタルヘルス相談やハラスメント相談、人事・労務ご担当者様へのコンサルテーション、メンタルヘルス・ハラスメント・コミュニケーション研修の講師等に従事。

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