講演者インタビュー
“結果共有”で終わらない!
エンゲージメントサーベイを施策に落とし込む3つの実践ステップ

WillMap株式会社 代表取締役
柿沼 昌吾氏
エンゲージメントサーベイを導入したが、「施策への結びつけ方が分からない」という理由で、結果の共有で止まってしまう企業は少なくありません。サーベイを価値あるものにするには、設問設計、分析、社内フィードバックの正しい進め方を理解することが不可欠です。これができれば、サーベイは“定例行事”から“組織開発のエンジン”へと変わります。本講演では、サーベイを組織変革につなげるための実践ノウハウを解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
人的資本経営への注目が高まる中、エンゲージメントサーベイのスコアを重要指標として位置付ける企業が増えています。一方で、サーベイの実施が目的化して「定例行事」となり、具体的な施策につながらないケースも少なくありません。「調査結果をどう読み解き施策に結びつけるか」「経営層にどう伝えるか」「現場にどうフィードバックするか」といった悩みは多くの担当者が抱えています。本講演では、設問設計・結果分析・社内フィードバックの三つのステップを軸に、事例とともに解説します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演の聞きどころは、エンゲージメントサーベイにおいて担当者が直面しやすい課題に具体的な解決のヒントを示す点にあります。設問設計・結果分析・社内フィードバックという三つのステップを正しく進めることで、サーベイを“組織開発のエンジン”へと変えていく方法を解説します。
設問設計では、属性設問や選択肢、適切な設問数や設問構成といった細部に加え、網羅性と独自性をどう両立させるか、また、いわゆるコレクション効果についても触れます。結果分析では、自社の強みと課題を分ける基準や、単に数値の高低で良し悪しを判断しない視点を示し、課題の優先順位付けの方法を具体的に紹介します。社内フィードバックでは、経営陣を巻き込む効果的な報告会の進め方や、現場での対話をどう深めるかについて取り上げます。
人的資本経営が求められる昨今、エンゲージメントサーベイを真に活かすための実践的なヒントを持ち帰っていただけることが、本講演の魅力となります。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
エンゲージメントサーベイは、結果に一喜一憂して終わるものではなく、目指すべき会社の将来像に近づくための大切なツールです。本講演を通じて、参加される皆さまが自社に合った運用の道筋を見出し、エンゲージメントを高めるための具体的な一歩を踏み出すきっかけになればと思います。未来の組織づくりに向けた布石となる時間になれば幸いです。
- 柿沼 昌吾氏(かきぬま しょうご)
- WillMap株式会社 代表取締役
- 組織サーベイ等の定量化ツールを軸に、組織開発の定着を支援。事業会社での人事職10年と外資系人事コンサルティング会社での17年の経験を活かし、2022年WillMap(株)を創業。「成果と人の幸せの両立」を掲げ、企業変革を後押ししている。青山学院大学大学院国際マネジメント研究科修了(MBA)。

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