講演者インタビュー
介護は突然やってくる
~日立ソリューションズの実践から学ぶ、“両立支援”のための企業のアクション~

株式会社日立ソリューションズ 経営戦略統括本部 エグゼクティブエバンジェリスト
伊藤 直子氏
介護はある日突然始まります。社員の約4人に1人が近い将来に介護を担う可能性があるという社内調査結果をもとに、企業が制度整備だけでなく、社員の声を拾い、風土を醸成することで「仕事と介護の両立」を支える実践的なアクションを紹介します。制度の活用促進、管理職の巻き込み、社内コミュニティの形成など、日立ソリューションズの取り組みを通じて、企業が今できることを考えます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は、「仕事と介護の両立」に課題を感じている人事・労務担当者、制度設計に関わる企画部門、そして社員の離職や生産性低下を防ぎたい経営層に向けた内容です。介護が突然始まるという現実に備え、制度整備だけでなく、社員の声を拾い、風土を醸成することで、誰もが安心して働き続けられる職場づくりをめざす企業の実践的なアプローチを共有します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演の注目ポイントは、「介護は突然始まる」という現実に企業がどう備えるべきかを、実践的な視点から解説する点です。社内調査では、約25%の社員が1~3年以内に介護を担う可能性がある状態と診断されており、制度整備だけでは対応しきれない課題が浮き彫りになっています。日立ソリューションズでは、社員の声を起点に、社内コミュニティの設立や管理職向け研修、経営層との対話を通じて、制度の活用を促進し、風土づくりを進めています。社員が「話せる」「頼れる」環境を整えることで、離職防止やエンゲージメント向上にもつながる取り組みを紹介。制度設計を超えた“文化としての両立支援”をどう実現するかを考える、企業担当者必見の内容です。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
介護は誰にでも突然訪れる可能性がある――その現実に、企業としてどう備えるかが問われています。今回の講演では、日立ソリューションズでの実践を通じて、制度整備だけでなく、社員の声を起点にした風土づくりの重要性をお伝えします。介護を“個人の問題”ではなく“職場全体で支える文化”へと変えていくために、皆さんと一緒に考える時間にしたいと思います。一人でも多くの方が「自分の職場でもできることがある」と感じていただけるよう、心を込めてお話しします。どうぞよろしくお願いいたします。
- 伊藤 直子氏(いとう なおこ)
- 株式会社日立ソリューションズ 経営戦略統括本部 エグゼクティブエバンジェリスト
- 日立中部ソフトウェア(現 日立ソリューションズ)に入社。ソフトウェア製品開発、ネットワーク・セキュリティSEを経て、2004年管理職へ。2015年から働き方改革のプロジェクトに入り、自社の改革推進や、企業の働き方改革をITで支援する事業に携わっている。2023年から仕事と介護の両立の取り組みを推進。

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