講演者インタビュー
段階別の実践事例から学ぶ障害者雇用
「1人目採用→チーム形成→全社展開」を推進する具体的アクション

株式会社TMJ poshlouLab.プロダクトマネージャー
井川 翼氏
来年の法定雇用率の2.7%への上昇により、ますます取り組みが求められる障害者雇用。具体的なアクションに悩まれる方も多いのではないでしょうか。本講演では、障害者雇用を「1人目採用→チーム形成→全社展開」の三つの段階に分け、各段階ごとに押さえておきたいポイントを解説。採用計画や定着支援の具体策に加え、障害者雇用を企業戦略として位置づけて推進する方法を、企業規模や業種別の事例をもとにご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
障害者雇用に関して、「これから本格的に障害者雇用を開始したいが、どこから手をつければよいか分からない」「現在数名雇用しているが、さらに人数を増やし組織的な体制を構築したい」といった課題をお持ちの担当者向けの講演です。取り組み段階の異なる企業の方々にご参加いただけます。特に、精神障害のある方の雇用検討、1年以内離職率の改善、支援ノウハウの属人化解消、組織的なサポート体制構築などの課題解決を目指す管理職の方に最適な内容です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
障害者雇用を「最初の一人」「チーム形成」「全社展開」の三つのフェーズに分け、それぞれの重要ポイントを明確化します。フェーズ別の構成により、これから本格的に取り組む企業から、すでに取り組んでいるがより効果的な体制を構築したい企業まで、それぞれの現状に応じた具体的な次のアクションを見つけていただけます。
【フェーズ1:最初の一人】では「基礎知識習得」「ハローワーク・就労移行支援事業所との協働」「受け入れ風土づくり」に焦点を当て、ゼロから一人目の採用に成功した企業の具体的な進め方をご紹介します。
【フェーズ2:チーム形成】では「業務の棚卸し・細分化」「段階的スキルアップの仕組み」「対話できる環境構築」の方法を、複数名の雇用を実現した企業の組織的な取り組み事例から学びます。
【フェーズ3:全社展開】では「全社的な教育体制構築」「特別支援学校・複数人材紹介・企業間連携の構築」「評価制度・キャリアパス・継続的改善の仕組み化」を軸に、障害者雇用を企業戦略として位置づけた先進企業の実践例を解説します。
各フェーズで匿名化した実在企業の事例を複数取り上げ、業種や企業規模による違いも踏まえて詳しく解説します。個々の事例から自社に近い取り組みを見つけられるだけでなく、成功企業に共通する要点や本質も明らかにします。これにより、自社の現状と照らし合わせながら、次に取るべき具体的なアクションを明確化できます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
障害者雇用は法定雇用率という「義務」から始まりますが、私たちは企業と働く方々が共に成長できる「意思」ある取り組みへと発展させることができると信じています。参加される皆さまそれぞれが置かれた状況は異なりますが、本日ご紹介する段階別の事例が、皆様の現場で直面する課題解決のヒントとなり、一人でも多くの方が「自分らしく働く」環境づくりにつながることを心から願っています。共に学び、実践し、より良い職場環境を創造していきましょう。
- 井川 翼氏(いがわ つばさ)
- 株式会社TMJ poshlouLab.プロダクトマネージャー
- 社内イノベーション文化の醸成を目的としたビジコンを企画・運営。24年には同コンテストで生まれた障害者向け情報プラットフォームposhlouをリリース。現在は、障害者雇用支援サービスposhulou Lab.のシステム開発のマネジメントやディレクション、顧客開拓に従事し、サービス開発と推進を担う。

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