講演者インタビュー
人事がグローバルMBAを受けてみたら?
~実践的な次世代経営人材育成の仕組みづくりへの挑戦~

株式会社企画人事 創業 創設者 兼 人材マネジメントコンサルタント
飯田 竜一氏
多くの企業では、異動・ローテーションによる経験蓄積が難しいなかで、経営全般に明るい次世代リーダー育成が求められています。本講演では、グローバルMBAに人事として挑戦した講師が登壇。経営幹部に必要な「経営理解・財務・戦略・マーケ知識・リーダーシップ視点」について解説します。また、幹部候補が経営者と同じ言語で語れるようにする自律的学習の仕組みについて、MBAの学びを人事視点に落とし込んで解説します。(協賛/株式会社アビタス)
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は、人材育成や経営幹部候補の成長に課題を抱える経営者・人事責任者の方々に向けた内容です。日々の業務やOJTでは身に付けることが難しい「経営全般への理解」「財務・戦略・マーケティング知識」「リーダーシップや組織運営の視点」を、いかに育成の仕組みに組み込むかについて、グローバルMBAでの実体験を通して共有します。特に、いかに自律的学習を促進し、幹部候補が「経営者と同じ言語」で会話できるようにするかは、多くの企業に共通する喫緊の課題です。本講演を通じ、専門的知識と総合的知識の双方をバランス良く習得するためのヒントを得ていただけます。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
今回のテーマは「人事がGlobal MBAに行ってみたら?」。
異動やローテーションによる経験蓄積が難しい中、いかに経営全般を理解しうる次世代リーダーを育てるかは、多くの企業にとって解決すべき課題です。
講演では、シカゴ大学MBAでの学びを具体的に紹介します。財務・戦略・マーケティングといった経営の基礎知識を体系的に学ぶことで、経営者の意図を迅速に理解し、戦略的な意思決定に参加できるようになるまでの過程や、多様なバックグラウンドを持つ世界中の同級生との議論を通じて得られた「視野・視座の劇的な変化」について、さらに、「小さな差が大きな差を生む」プロフェッショナルの世界に触れる経験などを語ります。
人事視点からの示唆もポイントです。MBAは単なる学位ではなく、社員の退職防止や挑戦機会の設計につながる人事施策になり得ます。特にパートタイムMBAを活用すれば、離職せずに学びを得られるため企業にとっても有効です。講演を通じ、MBA取得をきっかけに得られる「経営人材の育成」と「自律的学習の文化づくり」の両面について考える契機を提供します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
今回の講演では、私自身が人事としてGlobal MBAに挑戦し、経営の現場でどのように学びを活かしてきたかを率直にお伝えします。単なる成功談ではなく、膨大な学習量や時間管理の試行錯誤を含めた「リアルな経験談」を共有することで、参加される皆さまの学びや実務に活かしていただければ幸いです。ぜひ「自社の人材育成・幹部登用にどのように応用できるか」という観点で聴講いただき、講演後には社内で議論を深めていただければと思います。
- 飯田 竜一氏(いいだ りゅういち)
- 株式会社企画人事 創業 創設者 兼 人材マネジメントコンサルタント
- 上智大学卒業後、リクルート入社、営業、新規事業、人事責任者と20年超在籍。人事変革や採用改革を担当。在職中に非帰国子女、留学経験なし、日本企業国内勤務(英語一切なし)で、Chicago Booth MBA取得、外資系小売企業のHead of HRBPを経て、(株)企画人事創業。

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