講演者インタビュー
早期リーダー育成と抜擢によるサクセッションプラン
「マネジャーの枯渇問題」を乗り越えるためのヒント

株式会社リードクリエイト 常務取締役
吉田 卓氏
ミドルマネジャーの育成における重要性と難しさ、そして切迫感は年々高まっています。しかしながら、各社では管理職昇進後にマネジメント研修を実施するなど「育成の出遅れプラン」が横行しており、活躍の阻害要因になっているというのが我々の認識です。本講演では、「早期に次世代マネジャーを輩出していくためのあるべき道筋」について企業人事・アカデミア・コンサルタントの立場から考察を深めたいと考えています。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「ミドルマネジャーが育たない」という往年の課題を乗り越え、次世代マネジャーを輩出し続ける組織づくりの「本質論」を問い直したい方に向けた、学びにあふれた講演です。
本講演では経営層や人事部門の皆様に向けて、以下のような課題を解決するヒントを提供します。
●現状のミドルマネジャー育成のあり方を問い直したい
●早期に次世代マネジャーを育成するためのポイントや事例を学びたい
●ミドルマネジャー改革に立ち向かう企業人事のリアルな取り組みを知りたい
●ミドルマネジャー育成に関する研究知や学術的見地を学びたい
当日は、リーダー選抜・育成のプロとして、多くの企業を支援してきたリードクリエイトが問題提起を行い、本田技研工業株式会社 コーポレート管理本部 人事統括部長 安田啓一氏 、青山学院大学 経営学部 教授 松尾睦氏とともに、「早期に次世代マネジャーを輩出していくためのあるべき道筋」を探究します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「ミドルマネジャー育成」「サクセッションプラン」は、長期にわたって日本企業に突きつけられている最も重要な経営課題の一つです。しかしながら、今日に至るまで体系的な実効策を見出せていない企業が多く、むしろ課題感はより深刻さを増しているというのが私たちの認識であり、強烈な危機感を抱いています。
各社の状況を俯瞰(ふかん)すると、ミドルマネジャー向けの教育研修は実施されているものの、次世代マネジャーのサクセッションプランはおろか、「マネジャーの枯渇問題」にも突破口が見出せない状況が続いています。「早期リーダー育成」という組織人事における重要課題に対して、経営や人事部門に突き付けられた命題は一筋縄ではいかない高難度なテーマであると考えています。
本講演では、安田様の「実践知」と松尾教授の「研究知」、そしてリードクリエイトが保有する人材アセスメントデータや各社の生事例から、「早期に次世代マネジャーを育成する」ための理想と現実を往復し、経営や人事部門として明日から着手すべき重要な課題についてヒントを提供します。企業人事、アカデミア、コンサルタントそれぞれの視点から「次世代マネジャーのサクセッションプラン」を問い直す60分間を予定しています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
企業人事として、次世代マネジャー育成を始めとしたサクセッションプランを成功させるために最も重要なこと。それは、手厚い教育プログラムでも、流行りの人事制度や仕組みの導入でもなく、「人事・人材開発部門のリーダーシップ」に他ならないと私たちは確信しています。
本講演を「情報収集」とどめることなく、自社の本質的な課題を探索するための「検討会」としてご参加いただき、ぜひ現状を問い直すきっかけにしてください。
ご参加される皆さまの学びや気づきが現状の突破口となり、重要課題の解決を牽引するための一助になれば幸いです。
- 吉田 卓氏(よしだ たかし)
- 株式会社リードクリエイト 常務取締役
- 大学卒業後、大手金融機関に入社。企画部門を経て、人事部で育成・評価・異動業務に従事。2005年リードクリエイトに入社。リーダーの選抜・育成を軸に人材開発支援を担当し、これまでソリューションに携わった企業は900社以上。一般論に留まらない「実践知」をベースにしたセミナーも多数開催。2021年より現職。

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