講演者インタビュー
なぜ生成AIの活用が進まないのか?
― ベネッセの事例に学ぶ、成果につながる活用戦略と人材育成 ―

デジタルハリウッド株式会社 取締役副社長
松原 弘樹氏
生成AIの導入が広がり、利用環境を整えた企業も増えています。一方で「導入はしたもののどう成果に結びつけるか」という新たな課題に直面する企業は少なくありません。本講演では、生成AIを業務やサービスに導入し成果を上げているベネッセコーポレーションの実践事例を紹介します。さらに社員の活用スキルを体系的に引き上げる育成プロセスや導入効果の可視化、組織全体へAI活用を浸透させるための具体的方策を提示します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
生成AIの導入が急速に広がる中で、多くの企業が「環境は整えたものの成果に結びつかない」という悩みを抱えています。例えば、社内ルールやアカウントは整備されているのに、社員一人ひとりのスキルが不十分で活用が進まない。あるいは、使われてはいるものの業務改善にとどまり、事業成果やROIの説明に至らない。こうした声を、私たちは数多く伺ってきました。
今回の講演は、まさにそのような課題を抱えている経営層・人事・研修ご担当者の方に向けた内容です。ベネッセでの具体的な生成AI導入プロセスと実践事例を取り上げ、さらにデジタルハリウッドが提供する人材育成プログラムを通じて、成果に結びつけるための育成プロセスと組織展開の方法をご紹介します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演の最大の聞きどころは「導入で止まらず、成果へとつなげる具体策」にあります。ベネッセにおいては、生成AIを業務やサービスに導入し、制作 期間の大幅短縮や新たな学習体験の創出など、目に見える成果を積み重ねてきました。その裏側には、試行錯誤を重ねながら進めてきた社内導入プロセスや、現場と経営をつなぐ工夫があります。普段なかなか聞くことのできないリアルな事例を、余すことなくお伝えできるのが今回の特長です。
加えて、成果を持続的に生み出すためには「人材育成」が不可欠です。社員一人ひとりが生成AIを使えるようになるだけでは不十分で、職種や役割に応じた実務適用のステップ、そして組織全体に展開していくための仕組みが必要です。デジタルハリウッドでは、これまでも実務直結型・短期間で成果を創出する教育プログラムを提供してきた実績がございます。個人の基礎理解から、組織定着までを体系的に支援しています。
本講演では、ベネッセの具体事例とデジタルハリウッドの教育プログラムを組み合わせることで、「成果が出ない」という現場の悩みに対して、実践的かつ再現性のある解決策をお持ち帰りいただけます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
生成AIは、もはや単なる効率化のツールではなく、新たな価値を生み出すための大きな可能性を秘めています。 参加される皆さまには、「自社でもできる」「次はこう進めよう」と思える実践のヒントを必ず持ち帰っていただけるはずです。生成AIを武器に、人と組織の可能性をさらに広げていきましょう。
- 松原 弘樹氏(まつばら ひろき)
- デジタルハリウッド株式会社 取締役副社長
- ベネッセにて、社内新規事業提案制度(B-STAGE)を立ち上げ、複数の事業化を支援。大学・社会人向け事業カンパニーでは、経営企画・事業開発部長として、M&Aを含む戦略立案と事業推進をリード。2025年2月より現職。AI・DX教育プログラムの開発、法人研修事業の推進、新規事業の創出に注力中。

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