講演者インタビュー
エンゲージメントを向上させる「5C」という極意
管理職にしかできない 現場のエンゲージメントの高め方

株式会社アドファンス・ラボ 代表取締役
佐藤 真一氏
「貴社にはいくつのチームがありますか?」「その中で最高のチームはどこですか?」意外に答えられないものですよね。エンゲージメント向上のカギは経営層は持っていません。現場の管理職がチームの特徴を把握し、個別の打ち手を的確に実行する事がカギとなります。本講演ではチームのエンゲージメント向上のカギを握る、管理職に焦点をあて「管理職が実践すべき5C」フレームワークを事例を交えてわかりやすくご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「現場にしかできないエンゲージメント強化」に関心をお持ちの方向けの内容です。エンゲージメントを強めることで、定着率や生産性、顧客満足度、職業的幸福感、企業ブランドを高めることができます。
会社へのエンゲージメントは所属チームへのエンゲージメントで決まります。残念ながら、経営陣や管理部門が戦略を立てても、現場のエンゲージメントはなかなか工場しません。現場の管理職こそがエンゲージメント向上のキーパーソンです。
しかし、そのことを理解している管理職が少ないのが実情です。管理職がエンゲージメント向上の重要性と手順を知ることで、定着率や生産性、顧客満足度、職業的幸福感、企業ブランドの向上につながります。
エンゲージメントを高める5Cモデルを軸に、「Z世代」や「年上部下」のマネジメントに悩む管理職を助ける一手をお伝えいたします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
企業は「マーケティング・販売力の強化」と「商品・サービスの開発、改善」に、多くの労力を注ぎます。しかし、それらを生み出す現場の「チーム」は見落としがちです。現代のように、売り方や商品自体で差別化が難しい時代になるほど、「チーム」の重要性は増します。
当然、「チーム」を作る管理職の強化について、これまでもさまざまなアイデアがありました。昨今であれば1on1の実施は当然という風潮も、チーム作りに向けたものです。しかし1on1やコーチングが「手段・手法」ではなく「目的」になっていないでしょうか。やがてその1on1は形骸化し「とりあえずやっている」ケースも多いように感じます。
また、関係性の希薄さゆえのハラスメント事案が顕在化していますが、その関係性を高めようにも、管理職の前には「世代ギャップ」「社会の風潮」といった壁が立ちはだかっています。これも関係性を高めることが「手段」ではなく「目的」になった場合に生まれてしまう壁です。「高業績のためのエンゲージメント向上」に主眼を置いたマネジメントが回り出すと、上記のような「手段の目的化」は解消されていきます。
ぜひ、本講演で紹介するフレームや事例が貴社の一助になることを願っています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
この度上梓した『新庄監督に学ぶ心理的安全性の高いチームのつくりかた』は、ありがたいことに予想以上のご好評をいただいています。書籍では、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新庄監督によるチームづくり、選手育成を題材に、エンゲージメントを高める5Cモデルの観点から考察しました。読者から、「もっと早く5Cモデルを知りたかった」という主旨の声が多く届いています。
このことから、現場の管理職は潜在的に「エンゲージメント向上」の必要性を感じながらも、それらを言語化・フレーム化したマネジメント手法がなく困っているのだと感じました。本講演を聴講していただき、皆さんの手で現場に武器を届けてほしいと思います。
- 佐藤 真一氏(さとう しんいち)
- 株式会社アドファンス・ラボ 代表取締役
- 大学卒業後、通信機器販売会社に入社。auショップ店長として“新規契約日本一”に過去最高記録で輝く。“日本一”に導いた手腕を活かし店舗再建に携わる。楽天株式会社を経て、組織開発コンサルティング会社に参画後、株式会社アドファンス・ラボを設立。著書:『新庄監督に学ぶ心理的安全性の高いチームの作り方』等。

「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。