講演者インタビュー
人事発の情報提供の質を上げるための「人材データ統合」と「挑戦を支えるシステム」選びのヒント

インフォテクノスコンサルティング株式会社 セールス・マーケティング事業部長
大島 由起子氏
昨今人事関連の意思決定もデータドリブンで、という経営層の要望が当たり前になってきました。また、人的資本レポートの作成に取り組む企業も一般的になっています。一方で、人事が提供する情報が、経営の重要な意思決定には十分に活かされていないのでは? と感じる人事担当者の声も聞かれます。本講演では、そうした状況を打破するための「人材データ統合」と、戦略人事を支えるためのシステム選びのヒントをお話しいたします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
以下のような課題を抱えている方向けの講演です。
・タレントマネジメントシステムを導入してしばらく経つが、実は人材データ活用が進んでいない
・HRテクノロジー (人事系システム)が複数稼働し、人材情報が散在していて有効に活用できていない
・人材データ分析やレポート作成はExcelで行っていて、膨大な工数がかかっている
・分析・レポートにかかる工数の大半は「属人的な手作業」で、それらの結果の分析・活用には時間を使えていない
人材データ活用に真剣に取り組んではいるが、経営層や事業責任者の意思決定を支援するレベルにまで達していない、という課題を抱えている人事担当者、経営企画、事業企画に関わる方々に、知っておいていただきたい内容です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演が目指すのは、「システムを活用して、自社の経営・ビジネスに人材データを十分活用していきたい」と考え、行動を起こそうとしている人事、経営企画、事業企画に携わる方々が、「システムやデータベースなどに関する構造的な理解が不足しているために、自社にとって適切でない選択をしてしまう」という失敗を防ぐことです。そのため、すべて経験に基づいた、地に足のついた知識をお伝えします。
20数年間、私たちが多くのお客さまの「既存のシステムで対応できない」状況を、「できる」にしていくために支援していく中で経験してきたことを基に、以下のような内容を具体的にお話ししていきます。
・散在する人材データを統合するための選択肢には何があって、それぞれのメリット・デメリットは何か
・実際に人材データ統合に取り組んだ企業の成功ポイントは何だったのか
・真の統合に成功した結果、どのような分析やレポートを作成できているのか、その先にある可能性は何か
・そもそも、「できると思って導入したシステム」で、できないことが発生するのはなぜなのか
・システム選定では、どういう点を確認していけば、自社に合うシステムが導入できるのか
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
世の中には「HRテクノロジー」と呼ばれるツールが溢れています。全ての希望が簡単に実現できるような印象を与えるものも少なくありません。
しかし、少なくとも「人材情報」を経営や事業運営の重要な意思決定の場面で活用できる「経営情報」のレベルに引き上げることは、思うほど簡単ではありません。システムなどのツールがすべてではありませんが、一方で正しい知識をもってツール選定できれば、目的達成のための強力な武器となります。「既存システムでできないことがある」という方のために、これまでの経験・知見を基に、地に足をつけたお話をしていきます。
- 大島 由起子氏(おおしま ゆきこ)
- インフォテクノスコンサルティング株式会社 セールス・マーケティング事業部長
- 株式会社リクルート、Hewlett-Packard Australia LtdのAsia Pacific Contract Centreを経て、2004年より現職。企業の人材マネジメントにおけるIT活用推進の支援を行う。著書:『破壊と創造の人事』(楠田祐・共著) ディスカヴァー・トゥエンティワン。

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