講演者インタビュー
人事評価制度は「学習」のアクセルか、ブレーキか?
個人と組織の成長を後押しする「制度デザイン」の要諦

アチーブメントHRソリューションズ株式会社 組織変革コンサルタント
笠原 雅也氏
御社の評価制度は社員の成長を「加速」させますか? もしくは「停滞」させますか? 人事評価制度は、設計や運用次第で組織にポジティブな影響も、ネガティブな影響ももたらします。意図せずして社員の挑戦意欲や学習意欲を削いでしまう、そんなことも十分考えられます。本講演では、評価制度の影響のメカニズムを解説。企業の置かれている状況も加味した、個人と組織の成長を後押しする「制度デザイン」の要諦に迫ります。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
以下のような課題をお持ちの皆さまにお届けします。
・「評価面談が一方的なフィードバックや業務報告の場で終わってしまう」
・「社員が評価結果に不満を抱いており、エンゲージメントが低下している」
・「社員が評価を気にして、挑戦しなくなった」
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
ビジネス環境の不確実性が高まる現代、組織が持続的に成長していくためには、個々の社員が自律的に学び、変容し続けることが不可欠です。この「学習」こそが、新たな価値創造やイノベーションの源泉です。
人事評価制度は、個々の社員の「学習」を加速させるための強力なエンジン(アクセル)となるべきものです。しかし、その設計や運用を誤ると、社員の心理的安定性を脅かし、挑戦意欲を削ぐ「ブレーキ」として機能してしまう危険性をはらんでいます。
そこで今回の講演では、人が自身の経験から学び、これまでの「ものの見方」や「考え方のクセ」そのものを変革させていくプロセスを解き明かし、世の中の人事評価制度の傾向と、学習を阻害する制度の典型的な特徴を解説します。その上で、個人と組織のしなやかな変容を導くために、制度設計にどのような要素や条件を組み込むべきなのか、具体的なポイントをご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
人事評価制度は本来、社員の成長を促し、組織のパフォーマンスを向上させる目的で導入されます。しかし、実際にはその意図とは裏腹に、社員が評価を過度に意識するあまり、挑戦的な目標を避けたり、フィードバックを素直に受け入れられなくなったりするケースが多いのではないでしょうか。
一体、どうすれば人事評価制度を「学習のブレーキ」から「学習のアクセル」へと転換できるのかをひも解きます。
- 笠原 雅也氏(かさはら まさや)
- アチーブメントHRソリューションズ株式会社 組織変革コンサルタント
- 中途採用にてアチーブメントへ入社後、人材開発と組織開発を専門領域とし、クライアントの教育体系設計、研修プログラム設計・開発、組織風土醸成、営業力開発の支援等を行う。自律した個人の育成に関する造詣が深く、自社の新入社員や中途入社社員の育成、講師の育成にも尽力している。

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