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日本の人事部「HRカンファレンス2025-秋-」 
				2025年11月19日(水)・20日(木)・21日(金)・26日(水)・27日(木)・28日(金)開催

[主催]日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会[後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2025-秋-」トップ 講演者インタビュー 林田 直人氏(株式会社ファーストキャリア 営業企画部 アシスタント・マネージャー)インタビュー

生成AIと共に成長する若手育成
目の前の課題を考え、解決へ導く人材をどう育てるか

林田 直人氏 photo

株式会社ファーストキャリア 営業企画部 アシスタント・マネージャー

林田 直人氏

生成AIは人間の能力を拡張するツールとして欠かせない存在になりました。しかし若手育成の現場では「思考力の低下」「人間関係の希薄化」といった懸念もよく伺います。本講演では、AIと人の“共存”をキーワードに、若手が自らの課題を捉え解決へ導く力を育む、新しい育成のあり方を探ります。プロジェクトの中で企画構想や提案、すなわち上流工程に挑戦できる若手をどう育てるか、具体的な施策をご紹介します。

―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?

これまで専門の方が扱えるものだったAIが、「生成AI」としてより多くの人の手に届くものとなりました。ビジネスパーソンのみならず、学生も気軽に活用していると言われています。

しかし、人事部門や現場管理職の立場から見ると「若手がAIに頼りすぎて、基礎的な知識・スキルが育たないのではないか」「自分で考える力が低下してしまうのではないか」といった不安の声が上がっています。

若手からも自ら課題を発見し、解決していくことが求められる現代においては、生成AIを導入することで「答えらしいもの」にすぐたどり着ける状態は若手の育成を阻害してしまうようにも捉えられます。本講演では、生成AIを単なる効率化ツールとして扱うのではなく、人間の成長を支えていく存在として捉え、若手がAIを使いこなしながらも、課題を捉え、解決へ導く力を身につけるための育成の在り方を考察します。

―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

今回の講演の注目ポイントは、単なる「AI活用スキル」や「AI人材育成」ではありません。テーマは、AIと人との“共存”を前提に、会社で提供されている生成AIツールを活用しながら、自ら課題を捉え、構想し、解決に向けて動ける若手をどう育てるかです。

AIを扱えること自体は重要ですが、それ以上に「課題を解決する力」をどう伸ばすかが、今後の人材開発における大きな焦点となります。そのためには、研修の場で知識やスキルを詰め込むだけでなく、現場で挑戦を通じて成長できる環境をどう整えるか、人事がどのように支援するかが問われます。

特に「AIに依存し、自分の頭で考えることを避ける若手」「知識がなくてもそれっぽいアウトプットが出せてしまう」といった、多くの人事が感じている違和感を正面から扱います。その上で、AIを敵視するのでも盲信するのでもなく、人の成長を後押しするツールとしてどう組み込むか──その実践的なヒントを探っていきます。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

生成AIの普及は、若手の育成・働き方に大きな変化をもたらしています。「考える力の低下」「人間性の希薄化」といった懸念が広がる一方で、生成AIを味方につけて自ら課題を発見し、提案につなげられる若手が現れれば、組織の成長は一気に加速していくことでしょう。AIと共存する人材育成の在り方を人事の皆さまと共に探っていきたいと思います。ぜひ気軽にご参加いただき、現場での議論や施策づくりのヒントを持ち帰っていただければ幸いです。

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講演者プロフィール
林田 直人氏(はやしだ なおと)
株式会社ファーストキャリア 営業企画部 アシスタント・マネージャー
大学卒業後、株式会社ファーストキャリアに入社。大手光学メーカーをはじめとする企業の人材開発に携わり、研修設計の提案・実行支援を担当。人間中心設計を取り入れたインストラクショナルデザインを得意とする。現在は全社のマーケティング企画・商品企画に加え、社内のAI推進をリード。

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