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日本の人事部「HRカンファレンス2025-秋-」 
				2025年11月19日(水)・20日(木)・21日(金)・26日(水)・27日(木)・28日(金)開催

[主催]日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会[後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2025-秋-」トップ 講演者インタビュー 堀 貴史氏(リープ株式会社 代表取締役/パフォーマンスアナリスト)インタビュー

やりっぱなし教育から、事業成長を加速する戦略教育へ
スキルのAI評価が切り拓く人材育成の近未来

堀 貴史氏 photo

リープ株式会社 代表取締役/パフォーマンスアナリスト

堀 貴史氏

研修の実務活用率は3割に留まり、管理職の6割が若手の主体性不足を感じています。原因は学習成果の可視化不足により教育が「やりっぱなし」化するためです。ここから脱却し、企業内教育を成功させるには、インストラクショナルデザインに基づく評価起点の人材育成設計が不可欠です。本講演では、スキルのAI評価、コーチング、協働学習を組み合わせた実践的な人材育成のグランドデザインの設計方法をご紹介します。

―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?

本講演は、社員のスキルを可視化し、「成果につながる人材育成を実現したい」と考える経営者や人事責任者、教育プログラム担当者に最適です。

例えば、営業現場でのコミュニケーションスキルは、成果に直結する重要な要素でありながら、その質を測定・評価することは従来困難とされてきました。しかし生成AIの登場で、スキルの評価のみならず具体的なフィードバックや、組織全体の教育課題の抽出、さらには最適な教育デザインを提案することが可能になりました。

本講演では、人材育成がどのように直接的にビジネス成果へ貢献するのかを明らかにし、AIを活用した学習評価の仕組みを用いて、成果に直結する「逆算型人材」育成計画の立案と実施の方法をご紹介します。最新のスキル評価を用いた戦略的な企業教育の仕組みを理解し、実践的なヒントを持ち帰ることが可能です。

―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

e-LearningやLMS、タレントマネジメントシステムなど人材育成の分野では、最新のテクノロジーが導入されています。一方、具体的な利用率や学んだ内容の現場活用は限定的で、「やりっぱなし」になっている教育研修の現状があります。教育を業務の成果に結びつけるためには、現場で活用できる評価の仕組みが不可欠です。さらに、評価は単なる測定にとどまらず、管理職によるコーチングを活性化し、OJTの質を高め、現場の社員指導を最大化する効果をもたらします。

本講演では、ビジネス成果に直結する人材育成のシステムを構築するための具体的な手法と理論について掘り下げます。HPI(Human Performance Improvement)とID(Instructional Design)というフレームワークを用い、どのように組織全体のパフォーマンス高めるのか、評価システムをどう人財育成の仕組みに取り入れるのかをご紹介します。

さらに、企業内の営業教育での具体的な事例を通じて、これらの理論が実際にどのように応用されているかを示します。加えて、教育の効果を最大限に引き出すための現状分析の重要性や、個々の社員のスキルレベルに応じた教育プログラムの設計方法も紹介します。本講演にご参加いただくことで、教育活動がビジネス成果にどのように結びつくのかを理解し、自組織で活用できる実践的なアプローチを学んでいただけます。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

企業教育は、学習内容が現場で活用されることで意味を持ちます。その活用状況は、適切なスキル評価によって効果性・効率性を把握できます。

教育研修はしばしば単なるコストとして見られがちですが、それがいかに企業のビジネス成果に密接に関連しているかを示す教育のデザインが重要だと考えます。
戦略的に設計された教育プログラムがビジネスの成長にどう貢献するか具体例を共有し、皆さまの組織に新たな視点をもたらすことを期待しています。

ぜひこの機会に、ビジネス成果につながる「逆算型人材」育成の仕組みづくりに必要な最新の評価手法を理解し、ご自身のチームや組織に新たな価値をもたらしませんか。

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講演者プロフィール
堀 貴史氏(ほり たかし)
リープ株式会社 代表取締役/パフォーマンスアナリスト
大学院でユーザー工学・品質工学を学び、自然言語処理を用いた対話モデルやデータに基づく教育デザインを研究。外資製薬/ヘルスケア企業で営業マネジャー、マーケ・事業企画部長、執行役員を歴任。明治大学卒、産業技術大学院大学修了。修士(創造技術)、AIBET教育イノベーター、認定コーチ、認定ALコーチ。

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