講演者インタビュー
新人育成の常識崩壊!
これからの新入社員に響く「個別化育成」と画一的な研修の決定的な違いとは

株式会社NEWONE 組織・人材開発事業部 部門長
阿部 真弥氏
人材流動化が進み、大きな理由がなくとも転職する時代において、例年踏襲の画一的な研修では若手が定着せず、意味をなさないケースが増えています。これは、世代間の価値観のギャップや、個々の成長ニーズへの対応不足が背景にあります。本講演では、2025年新入社員の最新データを基に「新人が成長し、定着する個別化育成」と「効果の薄い画一的な研修」の決定的な違いを解説。すぐに活かせる具体的なポイントをお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
あるデータによると「25年度入社の新人が、入社した初月(4月)の時点で転職サービスに登録している数は10年前と比較して約28倍」だと言われています。
このデータが象徴するように、「何かあったら辞める(働き続けるのが当たり前)時代」から「何もなくても辞める(働き続ける前提がない)時代」へと変化しています。
「時代変化に合わせて育成も変化すべき」というのは、一般的に理解が広まっている考え方だと思います。一方で、「最新の若手傾向は理解しても、どのように育成アプローチを変えてればいいのかはわからない(なかなか変えられない)」という悩みの声は尽きません。
本講演では上記のような課題について、新入社員育成におけるエンゲージメント向上の必要性に触れながら、企業様の具体的な取り組み事例を紹介。解決の糸口を発見していただければと思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演では、25年度の新入社員800名のデータから見えてきた具体的な傾向や育成のポイントを紹介します。
これからの新入社員育成は「個別化育成」が必要です。しかし、大手企業では新入社員の数が多いため、「一人一人に合わせた育成なんて実現できない」という思いは特に強いでしょう。
本講演では大手企業でも実現できる「個別化育成」のアプローチについて具体的な企業事例を用いて紹介します。実状を可視化するためのデジタルツールの活用、現場と連動するための説明資料など、具体的で細かな運用まで実例をもとに紹介するので、26年度からすぐに活用できるポイントを持ち帰っていただければと思います。
「課題感は持っていても、どうしても毎年のルーティンになり、踏襲してしまう」という悩みをお持ちの新人・若手育成のご担当者に向けて、今年から始められる解決策のヒントをご伝えします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
株式会社NEWONEは、「個人と組織の関係性が変わる」ということに着目しています。一人ひとりが働きがいを持って、パフォーマンス高く働けるよう支援することを目的に「エンゲージメント向上」をテーマに2017年9月から始動しております。
働く環境も働き手の価値観・傾向も激的に変化し続けている状況下で、「人材育成はこれまで通り」では上手くいくはずもありません。
ニューノーマルを作っていけるように、今の時代にあった育成ソリューションのご紹介ができればと思っております。どうぞよろしくお願いします。
- 阿部 真弥氏(あべ しんや)
- 株式会社NEWONE 組織・人材開発事業部 部門長
- 大学卒業後、株式会社NEWONEに創業メンバーとして参画。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、主に20代育成プログラムの責任者を担当。その後はシニアHRパートナーとして新人育成から管理職育成まで幅広く、営業・プログラム開発を経験。2025年より、組織・人材開発事業部 部門長に就任。

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