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日本の人事部「HRカンファレンス2025-秋-」 
				2025年11月19日(水)・20日(木)・21日(金)・26日(水)・27日(木)・28日(金)開催

[主催]日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会[後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2025-秋-」トップ 講演者インタビュー 仲山 和秀氏(株式会社トランストラクチャ ディレクター)インタビュー

「社員の成長と組織成果の連動」を実現する、人事制度の設計×運用モデル

仲山 和秀氏 photo

株式会社トランストラクチャ ディレクター

仲山 和秀氏

人的資本経営の本質は「人材の成長を組織成果につなげること」ですが、各種施策レベルに落とし込むと、想定通りに機能しないケースが散見されます。本講演では、人材戦略を起点に、人材ポートフォリオ、等級・評価・報酬制度の再構成、運用の仕組み、キャリア支援のあり方を体系的に整理。「社員の成長と組織成果を連動させる仕組み」を人事制度の観点をふまえながら「構想力」と「実装力」の両輪から解説します。

―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?

今回の講演は、人事制度の見直しや人的資本経営の推進に直面している経営者・人事責任者の方々に向けた内容です。近年、人的資本情報の開示や投資家からの説明責任が求められる一方で、社内の制度が年功的・形骸化したままであり、戦略との接続が弱いという声を多く耳にします。制度を改定しても「運用が機能しない」「社員の納得感が得られない」と悩む企業も少なくありません。

本講演では、人材戦略を起点とし、制度設計と運用をどのように構造化するかを整理し、社員の成長と組織成果を結びつける実践的なアプローチを提示します。

―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

今回の講演の大きなポイントは、制度を単なる「仕組み」として語るのではなく、戦略との接続、運用の実装、社員の成長との連動を一気通貫で捉えている点にあります。従来の人事制度は、等級・評価・報酬といった仕組みが“山登り型”として整備され、上位等級を目指す一本道のキャリアを前提にしてきました。しかし今の社員は「自分の目的地を選びたい」という“Googleマップ型”のキャリア観を持っています。このギャップに応えられなければ、制度は形骸化し、エンゲージメントを高めることはできません。

本講演では、まず人材戦略を基点にKGI/KPIを定義し、人材ポートフォリオを可視化する方法を紹介します。その上で、等級・評価・報酬制度を「成果・納得・成長」を支える構造に再構成する視点を提示。そして制度を実際に動かす“運用”の重要性を、アセスメントや1on1、三者連携によるキャリア支援の仕組みとあわせて解説します。最後に「人的資本経営は人材戦略から始まる」という結論に至り、構想力と実装力の両輪を備えた人事の未来像を描きます。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

本講演では、人事制度を「構想」と「実装」の両輪から捉え直し、人的資本経営へとつなげるための全体像をお伝えします。参加いただく皆さまにお願いしたいのは、ぜひ「自社の制度が社員の成長をどう後押ししているか」という視点で聞いていただくことです。制度を再構築するのは容易ではありませんが、一歩目は“社員の成長をどう可視化するか”という問いから始まります。本講演を通じて、自社の人材戦略を見直すきっかけを持ち帰っていただければ幸いです。

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講演者プロフィール
仲山 和秀氏(なかやま かずひで)
株式会社トランストラクチャ ディレクター
大学卒業後、外資系自動車ディーラーにて、人事担当者として、新卒・中途採用計画の立案・実行、給与・社会保険の人事労務を行う。その後、玩具製品専門商社の人事・研修業務に従事した後、当社に入社。人事制度設計、導入支援および雇用調整などの組織・人事コンサルティング業務に従事。

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