講演者インタビュー
経営戦略に繋がる健康経営の進め方〜経営層を巻き込むボトムアップ法〜

ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社 社外取締役
武田 雅子氏
企業の持続的な成長に不可欠な「人的資本経営」。その実現には経営戦略と人材戦略の効果的な連動だけでなく従業員が健康に働き続けられる環境も重要です。本講演では大手企業の人事取締役の経験を持つ武田より健康経営がどのように経営に影響をするのか、部下からどのような報告があるとより良い健康経営を実施できるのかを今までの経験を交えて解説していきます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
産業界で健康経営が企業で言われ始めてから20年、経済産業省と東京証券取引所が「健康経営銘柄」の選定を開始してからは10年という月日がたちました。
社員の健康について、対策をしていない企業はなくなりましたが、人的資本経営、エンゲージメント、タレントマネジメントなど、人事領域のバズワードが増えていく中、社員の健康管理に関する施策や戦略は、社内でどのくらい意識されているでしょうか。
ルーティンになりがちな健康管理施策について今一度捉えなおしたい、企業の付加価値向上につなげるため経営陣や社内の優先度を高めたい――そんな課題に役立つ考え方や実例をお話します。後半では、直近の他社動向などもご紹介します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
人的資本経営を語る割合が企業戦略の中で増えてきた現在、全社の戦略や新たな人事施策、以前から脈々と続く健康管理施策をどう連携させればよいのでしょうか。実際の調査を基にした人事施策の動向なども紹介しながら、皆さんの担当している施策のおとしどころや見せ方はどう考えていくべきかを提示します。
普段なかなか接点を持ちづらい経営陣や上位者へのリポートの仕方、現場への情報発信の仕方など、明日から役に立つTIPSも実例をもとに紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
健康経営は企業経営の土台となる部分であり、ここを大切にしないまま他の戦略を掲げるのは、OSをおろそかにしたまま新しいアプリを動かそうとするようなものです。当日は、より効果的で実践的な施策の展開方法や考え方について、皆さんとシェアができるのを楽しみにしています。質問も受け付けをしますので、気軽に書き込みをしていただけたらうれしいです。
- 武田 雅子氏(たけだ まさこ)
- ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社 社外取締役
- 株式会社クレディセゾン、カルビー株式会社、株式会社メンバーズと業種の異なる上場企業で人事担当取締役、CHROを務めた後、現在は、株式会社ZENTechにおける事業支援の他、株式会社SmartHR、株式会社コロプラ、静岡鉄道株式会社の社外取締役、アンコンシャスバイアス研究所理事などを兼任。

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